日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前営業日比39円33銭高い3184円15銭だった。終値としては3月6日以来、約2カ月ぶりの高値を付けた。
前日の米国株安や円高など外部環境の不安定さが警戒されたが、個別に材料のある銘柄や値動きの軽さに着目した買いが優勢となり、ジャスダック平均は終日堅調に推移した。
新型コロナウイルスの感染拡大収束が見通せないなか、個人投資家は個別の好材料や新型コロナ影響を受けにくい主力株を中心に買いを入れた。
リプロセルやテイツーが買われたほか、ワークマンなどの主力株も上昇した。
市場では「個人の投資意欲は回復してきているが、相場環境の不透明感が拭えてはおらず、当面は薬事承認を巡って新型コロナ治療薬関連銘柄、テレワークやIT関連など値上がりの見込める好材料銘柄に短期資金が集中しやすい環境が続く」との見方があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で566億円、売買高は1億6774万株だった。売買代金は3月13日以来、売買高は2月28日以来の高水準。値上がり銘柄数は443、値下がり銘柄数は184となった。
個別では、イナリサーチ、テラ、メディカル一光グループ、リプロセル、ラ・アトレがストップ高。アスコット、パピレス、山田債権回収管理総合事務所、東洋合成工業、テイツーなど8銘柄は年初来高値を更新。麻生フオームクリート、チエル、ディ・アイ・システム、フォーバル・リアルストレート、Mipoxが買われた。
一方、清和中央ホールディングスが年初来安値を更新。細谷火工、システム・ロケーション、アイエーグループ、マツモト、テーオーホールディングスが売られた。
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