日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前営業日比34円79銭高い3179円61銭ときょうの高値を付けた。取引時間中として3月9日以来の高値。
5月末までの緊急事態宣言の延長が正式に決まるなど新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見通せないなか、新興市場では引き続き値上がり期待のある銘柄に個人投資家の買いが入った。新型コロナの影響を受けにくい主力株などにも買いが集まった。
個人投資家による中小型株物色は依然旺盛で、好業績銘柄などを中心に値を上げる銘柄もあり、「部分整理・部分物色の動きになっている」とし、先高感が崩れてはいないようだ。
外出自粛が続く環境でも既存店売上高の増加を維持したワークマンが上昇したほか、リプロセル、テイツーが買われた。
市場では「今期の業績予想を出せない企業が相次ぎ業績をもとに投資判断ができない環境で、個人の多くは個別の好材料が出た銘柄に買いを入れている」との見方もあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で312億円、売買高は9566万株。値上がり銘柄数は431、値下がり銘柄数は171となった。
個別では、ラ・アトレがストップ高。アスコット、山田債権回収管理総合事務所、東洋合成工業、テイツーは年初来高値を更新。麻生フオームクリート、チエル、第一商品、リプロセル、不二精機が買われた。
一方、細谷火工、システム・ロケーション、マツモト、テーオーホールディングス、ABホテルが売られた。
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