17日の日経平均が小幅続伸。終値は前週末比7円高の2万1124円だった。
序盤は前週末の米国市場で半導体株が売られたことから小幅安で推移したが、10時半以降は香港株が買われた安心感でプラス圏に回復した。
この日は円相場が比較的安く推移したことも支えとなった。もっとも、上値の重さから大引けには上げ幅を縮小するなど市場のアク抜け感は乏しいままだった。
個別の動きをみると、材料のある銘柄には派手に上昇するものも多い。
閑散相場の中でも積極的にリスクを取りに行く動きが見られる点は好感できる。
イベント待ちの状況は続くが、日経平均は25日線(2万1027円、17日時点、以下同じ)より上での推移が続いている。5日線(2万1121円)は若干抵抗となった感もあるが、これを明確に上に抜ければ、買いの勢いが強まる展開も期待できる。
明日(18日)の東京株式市場は引き続き薄商いのなか、方向感の定まりにくい展開が続きそうだ。今日の大引け時点の騰落レシオは98%台と陰の極からは程遠い状況で戻り売りに押し戻されやすい環境にある。
不安定だが悪くはない地合いではあるが、早々に6月12日のザラ場高値2万1259円を上回ることができるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
22227.37 均衡表雲上限(週足)
21897.88 ボリンジャー:+1σ(13週)
21790.05 均衡表雲下限(週足)
21774.60 ボリンジャー:+3σ(25日)
21745.43 均衡表雲上限(日足)
21699.53 ボリンジャー:+1σ(26週)
21691.48 200日移動平均線
21637.25 均衡表雲下限(日足)
21525.47 ボリンジャー:+2σ(25日)
21441.13 75日移動平均線
21416.12 13週移動平均線
21326.28 均衡表転換線(週足)
21276.34 ボリンジャー:+1σ(25日)
21124.00 ★日経平均株価17日終値
21123.55 6日移動平均線
21056.87 26週移動平均線
21027.21 25日移動平均線
20952.93 均衡表転換線(日足)
20934.35 ボリンジャー:-1σ(13週)
20859.85 均衡表基準線(日足)
20778.07 ボリンジャー:-1σ(25日)
20655.75 均衡表基準線(週足)
20528.94 ボリンジャー:-2σ(25日)
ザラ場、25日線手前で下げ止まって底堅さを示す一方、5日線が下降に転じ、上値の重さも再確認した。
ボリンジャーバンドでは、日々線は中心線を小幅に上回って推移するとともに、RSI(14日ベース)は48.54%(先週末は50.15%)と、いずれも中立圏中央付近にとどまり、売り買いの均衡状態を示唆している。
一方、一目均衡表では、転換線が上向いて5月10日以来およそ1カ月ぶりに基準線を上回った。明日18日終値が2万1067円23銭を上回れば強気シグナル発生がスタートするだろう。
目次
