30日の日経平均株価は、方向感の出づらい展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万3400円-2万3600円。
NYダウ、ナスダック総合指数ともに4日ぶり反落し戻り相場が一服。欧米での新型コロナウイルス感染が再拡大していることから、経済先行きに対する警戒感が再燃している。
朝方の売り一巡後は神経質な展開となることも予想される。
きのう29日の日経平均株価は、市場推定の9月配当落ち分を即日で埋めたことで、地合いの強さを確認する格好となった。その動きが継続することが期待されるが、日本時間の午前10時には、中国で9月製造業PMI(購買担当者景気指数)・非製造業PMIが発表されるほか、米国では大統領候補による第1回テレビ討論会が行われる。
時間外取引での米株価指数先物の動きを確認したいとして、模様眺めムードが広がる場面もありそうだ。
為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(29日終値は105円55-57銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同123円28-32銭)と円安に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比70円安の2万3450円だった。
日程面では、8月の鉱工業生産速報値、8月の住宅着工など。また、東証マザーズ市場にアクシス<4012>が新規上場する。海外では9月の中国製造業・非製造業PMI、9月のユーロ圏消費者物価指数のほか、9月の米ADP雇用リポートなど。
【好材料銘柄】
■ジーエヌアイグループ<2160>
肝線維症治療候補薬「F351」第2相臨床試験の最終報告会が上海で開催。F351が肝線維症患者にとって安全かつ効果的であると結論づけた。
■ウェッジホールディングス<2388>
タイで子会社GroupLeasePCLに対してJトラスト<8508>傘下のJTrustAsiaが提起した会社更生申立訴訟(控訴審)に勝訴。
■バイク王&カンパニー<3377>
今期経常を2.3倍上方修正。
■グリー<3632>
発行済み株式数(自社株を除く)の8.9%にあたる2000万株(金額で120億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月1日から21年9月22日まで。
■バーチャレクス・ホールディングス<6193>
非開示だった今期経常は黒字浮上へ。
■NTTドコモ<9437>
NTT<9432>がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株3900円で29日終値を21.4%上回る水準。買い付け期間は9月30日から11月16日まで。
■BASE<4477>
Eコマースプラットフォーム「BASE」のネットショップ開設数が120万ショップを突破。
■リソー教育<4714>
ヒューリック<3003>、コナミスポーツと業務提携。同一ビル内での子ども向けワンストップ・サービスの業態開発で協業する。ヒューリックとは資本提携も締結。
■昭和ホールディングス<5103>
タイで子会社GroupLeasePCLに対してJトラスト<8508>傘下のJTrustAsiaが提起した会社更生申立訴訟(控訴審)に勝訴。
■ピープル<7865>
上期経常が56%増益で着地・5-7月期も2.9倍増益。
【主な経済指標・スケジュール】
30(水)
【国内】
8月鉱工業生産(8:50)
8月商業動態統計(8:50)
8月住宅着工統計(14:00)
《決算発表》
ストライク、西松屋チェ、アダストリア、サムティ、フィードフォー、スターマイカHD、パイプドH、日本エンタ
【海外】
中国9月製造業PMI(10:00)
中国9月非製造業PMI(10:00)
中国9月財新製造業 PMI(10:45)
米9月ADP全米雇用リポート(21:15)
米4-6月期GDP確定値(21:30)
米8月NAR仮契約住宅販売指数(23:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
