30日の日経平均株価は前日終値(2万1616円)を挟んで小幅な値動きとなりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万1500円-2万1700円。
朝方は外国為替市場で前日夕と比べやや円安・ドル高が進んだ点などを好感した買いが先行するとみられるが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や国内主要企業の決算発表を控える中で様子見気分が強まりやすい。前日に決算を発表した銘柄など個別材料を手掛かりとした売買が中心となるだろう。
また、きょう30日からは、日銀の金融政策決定会合が開かれるほか、中国・上海では閣僚級による米中協議が再開される。今後を見通すうえで、重要なポイントになるとみられることから、模様眺めムードが広がりそうだ。米欧など海外中銀が緩和姿勢に傾く中で、こうした緩和色を強める見直しに動かなければ、外国為替市場での円高を通じて輸出株の重荷となる公算が大きいだろう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(29日終値は108円64-65銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の前半(同120円81-85銭)と円安方向にある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比50円高の2万1620円だった。
【好材料銘柄】
■YKT <2693>
上期経常を29%上方修正。
■ウィル <3241>
上期経常を57%上方修正。
■ファインデックス <3649>
上期経常を34%上方修正。
■さくらインターネット <3778>
上期経常を一転49%増益に上方修正。
■ソルクシーズ <4284>
上期経常を50%上方修正、通期も増額。
■大塚商会 <4768>
上期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額。
■リブセンス <6054>
上期営業を一転2.8倍増益に上方修正。
■エリアリンク <8914>
上期経常が84%増益で着地・4-6月期も80%増益。
■大阪ガス <9532>
4-6月期(1Q)経常は77%増益で着地。また、米シェールガス開発会社のサビン社を買収する。
■東京エネシス <1945>
4-6月期(1Q)経常は78%増益で着地。
■ベネフィット・ワン <2412>
4-6月期(1Q)経常は14%増益で着地。発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる180万株(金額で36億円)を上限に、7月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施。取得した自社株は全て消却する。
■ジャストプランニング <4287>
大丸心斎橋店本館地下2階フードホールでモバイルオーダーシステム「Putmenu」を導入。
■カイオム・バイオサイエンス <4583>
協和キリン <4151> と新規抗体作製および抗原・タンパク質調製などの委受託基本契約を締結。通期業績予想には織り込み済み。
■DTS <9682>
4-6月期(1Q)経常は25%増益で着地。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
30(火)
黒田日銀総裁会見
日銀が経済・物価情勢の展望を公表
6月完全失業率(8:30)
6月有効求人倍率(8:30)
6月鉱工業生産指数(8:50)
《決算発表》
大東建、ヒューリック、セガサミーHD、川重、邦ガス、メイテック、インフォコム、アステラス薬、JPX、住友林、三菱ケミHD、積水化、三菱電、HOYA、小田急、ヤクルト、味の素、日軽金HD、東海理化、山九、M&A、SMS、カルビー、NSSOL、ニチレイ、野村不HD、コニカミノルタ、ファンケル、ノエビアHD、AGC、ガイシ、M&Aキャピ、エプソン、アンリツ、ソニー、アルプスアル、日野自、パラベッド、日ガス、コメリ、オリコ、JR東日本、JR西日本、JR東海、ANA、王将フード、ワコールHD、OLC、マンダム、トッパン・F、任天堂、三井住友、信金中金、ZOZO、NTN、三住トラスト、SBI、日鉄物産
【海外】
FOMC(~7/31)
米中閣僚級貿易協議(~7/31 上海)
米6月個人消費支出・個人取得(21:30)
米5月S&Pコアロジック・ケース・シラ-住宅価格指数(22:00)
米6月NAR仮契約住宅販売指数(23:00)
米7月消費者信頼感指数(23:00)
《米決算発表》
アンダーアーマー、イーライリリー、マスターカード、アルトリア、メルク、ファイザー、プロクター・アンド・ギャンブル、コーニング、アムジェン、ギリアド・サイエンシズ、アカマイ・テクノロジーズ、アップル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
