方向感に欠ける展開か

今週は大幅高となった。三連休明けの10日に日経平均は700円を超える大幅上昇。市場予想を上回った9月の米雇用統計を受けても米長期金利の上昇が抑えられ、6日、9日と米国株が上昇したことが好感された。その後、米国の10年債利回りが低下傾向となったことから、11日、12日は半導体株買いが盛り上がり、日本株全体でも直近の下げに対する押し目買いが活発となった。12日には500円を超える上昇となり、節目の3万2000円を大きく上回って3万2500円に接近した。米9月消費者物価指数(CPI)が米長期金利の上昇要因となったことから13日は下落した。しかし、週間では4桁の上昇と、大きく水準を切り上げた。日経平均は週間では4週ぶりに反発し、約1321円の上昇。週足では4週ぶりに陽線を形成した。

来週(16-20日)の日経平均株価は、方向感に欠ける展開か。
引き続き米長期金利の動きに影響を受ける展開が続きそうだ。今週(10-13日)は1300円強の値上がりとなり、心理的なフシ目の3万2000円を回復。25日移動平均線(3万2266円)を上回って取引を終えた。投資家心理の好転や、半導体市況や中国経済の底入れ期待が支えとなりそう。ただ、中東情勢でイスラム勢力のハマスとイスラエルの対立が深刻化する懸念があり、原油の需給がタイト化することで原油市況を押し上げ、米長期金利に影響与える可能もあり注意したい。

9月後半から10月にかけての下げに関しては一巡感が出てきた。また、国内では10月後半から3月決算企業の上期業績が出始める。来週に関しては「待ち」の姿勢が強まる分、明確なトレンドは出てこないと思われるが、地合いの改善と先のスケジュールから売りは出しづらい地合いになるとみており、下値は堅いと予想する。

■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)

34125.18  ボリンジャー:+3σ(13週)
33736.98  ボリンジャー:+2σ(25日)
33499.51  ボリンジャー:+2σ(13週)
33107.16  ボリンジャー:+1σ(26週)
33001.96  ボリンジャー:+1σ(25日)
32873.84  ボリンジャー:+1σ(13週)
32519.03  均衡表雲上限(日足)
32430.96  75日移動平均線
32404.56  均衡表雲下限(日足)

32315.99  ★日経平均株価13日終値

32266.95  25日移動平均線
32248.17  13週移動平均線
32060.99  均衡表転換線(週足)
32060.99  均衡表基準線(日足)
31760.62  6日移動平均線
31737.06  26週移動平均線
31622.49  ボリンジャー:-1σ(13週)
31531.93  ボリンジャー:-1σ(25日)
31510.38  均衡表転換線(日足)
31007.28  均衡表基準線(週足)
30996.82  ボリンジャー:-2σ(13週)
30796.92  ボリンジャー:-2σ(25日)
30526.88   新値三本足陰転値

ローソク足は寄り引け接近の小陰線を描いたが、高値と安値は前日水準を上回り、終値は25日移動平均線の上方にとどまった。株価下方を走る5日線が上向きをキープしたほか、パラボリックは買いサイン点灯2日目で短期的な上昇トレンド継続を示唆。4週ぶりに13週線を上回ったこともあり、調整完了を示唆する形となった。ただ、25日線の下降が続いているため、一定の売り圧力が残るリスクにも留意が必要となろう。

 

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