20日の日経平均株価は小反発し、2万7531円(前週末比18円高)引けとなった。
朝方は、前週末の米ハイテク株安が重しとなり、半導体関連株などに売りが先行し、一時80円超下落した。一巡後は切り返し、いったん上げに転じた。
ディフェンシブ銘柄を中心に物色範囲を広げ、底堅く推移した。後場は前週末終値近辺でもみ合う場面が多く、大引けにかけてやや引き締まったが、値幅は28円にとどまり、動意に乏しかった。
高値引けで値上がり銘柄も多かったが、場中は開店休業のような時間帯が長かった。
チャート上では、レンジ内の動きが継続しており、材料待ちの展開に変わりはないようだ。
あす21日の日経平均株価は、方向感に欠ける展開か。
現地20日の米国市場はプレジデンツ・デーの祝日で休場となり、手掛かり材料に乏しく、様子見気分に傾きやすい。同22日には1月31日-2月1日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨が発表される。市場の関心度が高いだけに見極めたいとの空気が広がる可能性もある。
一方、国内では、週末24日に衆院で日銀の次期正副総裁候補者の所信聴取が予定されており、「通過するまでは動きにくい」との声が聞かれた。
今はハイテク株が弱く、日経平均株価にはその影響が出やすいことから、TOPIXの方が日本株の実体をより映しているとみた方が良い。チャートを見るとTOPIXはもみ合いながらもじり高となっている。ここで崩れることなく2000ポイントを通過点とすることができるか。また、昨年11月24日につけた2023.39ポイントを超えられるかといった点が注目されるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
28628.25 ボリンジャー:+2σ(26週)
28545.23 ボリンジャー:+3σ(25日)
28473.02 ボリンジャー:+2σ(13週)
28133.72 ボリンジャー:+2σ(25日)
27932.66 ボリンジャー:+1σ(26週)
27766.92 ボリンジャー:+1σ(13週)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27722.21 ボリンジャー:+1σ(25日)
27545.58 6日移動平均線
27540.48 均衡表転換線(日足)
27531.94 ★日経平均株価20日終値
27433.40 新値三本足陰転値
27310.70 25日移動平均線
27307.76 75日移動平均線
27268.28 均衡表雲下限(週足)
27261.69 200日移動平均線
27237.07 26週移動平均線
27140.86 均衡表基準線(週足)
27082.09 均衡表雲上限(日足)
27060.83 13週移動平均線
26899.18 ボリンジャー:-1σ(25日)
26784.66 均衡表基準線(日足)
26741.56 均衡表転換線(週足)
26541.48 ボリンジャー:-1σ(26週)
ローソク足は胴体部分が34.81円と細い小陽線を描き、動意に乏しかった。5日移動平均線を上回る場面はなかったが、5日線自体は上向きに転換。株価下方では上向きの25日線が75日線と200日線を下から上に抜いてゴールデンクロス(GC)を形成したことから、足元では膠着感が強いものの、地合いは改善方向にあるとみられる。
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