今週は、 軟調となった。4日から東証の市場再編がスタートしたが、ご祝儀的な買いは限られた。前半は大型株の動きが鈍く、小型グロース株に資金が向かった。
しかし、ハト派とみられていたFRBのブレイナード理事がインフレ抑制を急ぐ姿勢を示したこと、3月FOMC議事録でもFRBのタカ派姿勢が確認されたことなどから、米国の長期金利が急上昇。一転してグロース株を嫌う傾向が強まった。
グロース株以外にも警戒売りが広がり、日経平均は6日、7日と連日で大幅安。週末値で2万7000円を割り込んだ。
日経平均株価は週間では約680円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
来週(11-15日)の日経平均株価は、方向感に欠ける展開か。
企業業績を意識した展開が予想される。
今週(4-8日)の日経平均株価は、米国の金融引き締め加速への不安が再燃した後半に調整を深め、2万7000円を割り込んだ。来週以降に始まる日米の企業決算で、悪い流れを変えられるかが注目されるだろう。
外部要因に不透明感が漂う中、決算シーズンへの注目度はいつもに増して高い。来週後半には米国でシティグループやゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの金融機関が先陣を切って1-3月業績を明らかにする。
日本企業も今月下旬から本格化し、3月期企業は新年度の収益予想を開示する。
小売などを中心に決算発表が多数出てくる。個別の注目度が高まることで、金利上昇への警戒はやや薄まる、ただ、楽観的にもなれず、指数の水準は大きく変化しないといった週になると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
28705.85 ボリンジャー:+2σ(13週)
28205.52 200日移動平均線
27977.96 26週移動平均線
27961.88 ボリンジャー:+1σ(25日)
27886.61 ボリンジャー:+1σ(13週)
27821.43 新値三本足陽転値
27581.90 均衡表雲上限(日足)
27522.91 均衡表転換線(日足)
27402.52 6日移動平均線
27376.35 75日移動平均線
27321.34 均衡表基準線(週足)
27067.37 13週移動平均線
26985.80 ★日経平均株価8日終値
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26845.11 ボリンジャー:-1σ(26週)
26777.99 25日移動平均線
26662.04 均衡表雲下限(日足)
26510.28 均衡表転換線(週足)
26510.28 均衡表基準線(日足)
26248.13 ボリンジャー:-1σ(13週)
25712.26 ボリンジャー:-2σ(26週)
25594.10 ボリンジャー:-1σ(25日)
25428.89 ボリンジャー:-2σ(13週)
ローソク足は2日連続で陰線を引き、25日移動平均線割れまで下ヒゲを伸ばした。週足では下降中の13週線を下回り、調整色が強まった。
一目均衡表では昨日に続いて雲中で終了。下降を続ける転換線が短期的な下押し圧力の持ち越しを警告する形となった。ただ、RSI(14日ベース)は5日の80%台を直近ピークに本日は52.24%と中立圏中央まで低下し、買われ過ぎ状態からの調整完了を示唆している。
