28日の日経平均は大幅続落。
344円97銭安の2万1033円76銭で取引を終えた。
これまでリセッションの前兆とされてきた長短金利の逆転(イールドカーブの逆転)に対する警戒感が根強く、積極的な参加者が限られる中で、利食い優勢の展開となった。
実質新年度相場ながらも積極的な参加者は不在のようである。また、米中貿易交渉や英国のEU離脱の動向を見極めたいとの思惑もあり、手控えムードが強いであろう。
明日は3月の取引最終日となる。
週末を前にして手控え姿勢が強まるなか、方向感に乏しい展開で、日経平均株価は2万1000円を巡る攻防となりそうだ。海外ヘッジファンドなどによる株価指数先物主導の売買により波乱展開となる可能性もある。
きょうの終値は2万1033円で、先月末2月28日の終値2万1385円を下回っている。ただ、きょうの344円安がなければほぼフラットで、月間プラスも届かない水準ではない。
1月と2月は上昇で終えた。3月も不安定ながら大きくは崩れていないだけに、月間上昇を達成して引け味良く3月を締めくくる展開に期待したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
21822.04 新値三本足陽転値
21698.33 均衡表基準線(週足)
21646.64 ボリンジャー:+1σ(25日)
21451.43 ボリンジャー:+1σ(13週)
21436.04 25日移動平均線
21385.98 均衡表基準線(日足)
21351.95 26週移動平均線
21342.38 6日移動平均線
21312.42 均衡表転換線(日足)
21225.44 ボリンジャー:-1σ(25日)
21087.85 均衡表転換線(週足)
21033.76 ★日経平均株価28日終値
21014.84 ボリンジャー:-2σ(25日)
20989.76 75日移動平均線
20888.40 13週移動平均線
20877.36 均衡表雲上限(日足)
20823.69 均衡表雲下限(日足)
20804.24 ボリンジャー:-3σ(25日)
20428.99 ボリンジャー:-1σ(26週)
20325.37 ボリンジャー:-1σ(13週)
チャート面では再び下値75日移動平均線(2万989円)に接近。3月相場はここに守られてきただけに、明日もここがボトムゾーンとして機能するかがポイントとなるだろう。
【信用規制・解除】
(28日大引け後 発表分)
■オンコリス<4588>
東証が29日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■東証主体別売買動向:3月第3週、外国人は現先合計608億円と2週ぶり売り越し
東京証券取引所が28日発表した3月第3週(3月18~22日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が3785億760万円と8週連続の売り越しとなった。前週は5061億9307万円の売り越しだった。
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は3176億円の買い越し。現物・先物の合計では608億円と2週ぶりの売り越し(前週は251億円の買い越し)だった。
現物では、個人投資家は60億2523万円と2週連続の売り越し。事業法人は255億301万円と8週連続の買い越し。信託銀は328億5027万円と3週連続の売り越しだった。
この週の日経平均株価は終値ベースで176円(0.8%)上昇している。
