5日の日経平均株価は続落し、3万3338円(前日比83円安)で引けた。4日の米国市場が独立記念日の祝日で休場となり、手掛かり材料に乏しい中、利益確定売りが先行した。前場の早い段階で3万3041円(前日比381円安)まで下落したが、一巡後は3万3389円(同33円安)まで引き戻す場面もあった。ファーストリテイリング1銘柄で説明のつく下げではあったが、指数は下げ幅を縮めてくると改めての売りが出てくるなど、さえない1日となった。
ただ、5日線(3万3387円、5日時点、以下同じ)こそ割り込んだものの、3万3000円割れは回避。ローソク足では陽線を形成しており、チャートは崩れていない。
あす6日の日経平均株価は方向感に乏しい展開か。
6月13-14日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の内容を受けて、休場明け5日の米国株式がどう反応するかが注目される。
ただ、米国では6日に6月ADP(オートマチック・データ・プロセシング)雇用統計、6月ISM(米供給管理協会)非製造業景況指数など、週末7日には6月雇用統計が発表されるスケージュールにあり、積極的な売買は期待しにくい。
一方、国内では高値圏で利益確定売りへの警戒感が残るものの、押し目買い意欲も根強い。
市場では、「3万3000円に近づくと押し目買いや買い戻しが入ってくる」とし、下値抵抗力が指摘された。ただ、3日にバブル経済崩壊後の最高値(終値で3万3753円)を付けたばかりで、上値では利益確定売りが出やすい面もあるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
35976.02 ボリンジャー:+3σ(26週)
34988.00 ボリンジャー:+3σ(25日)
34739.98 ボリンジャー:+2σ(13週)
34273.51 ボリンジャー:+2σ(25日)
33721.74 ボリンジャー:+2σ(26週)
33559.01 ボリンジャー:+1σ(25日)
33355.29 6日移動平均線
33338.70 ★日経平均株価5日終値
33034.90 均衡表転換線(日足)
33018.65 新値三本足陰転値
32869.60 ボリンジャー:+1σ(13週)
32844.52 25日移動平均線
32279.44 均衡表基準線(日足)
32130.03 ボリンジャー:-1σ(25日)
31467.46 ボリンジャー:+1σ(26週)
31415.53 ボリンジャー:-2σ(25日)
31352.35 均衡表転換線(週足)
30999.23 13週移動平均線
30701.04 ボリンジャー:-3σ(25日)
30480.17 均衡表雲上限(日足)
30197.79 75日移動平均線
29760.50 均衡表基準線(週足)
29213.19 26週移動平均線
29128.85 ボリンジャー:-1σ(13週)
29096.68 均衡表雲下限(日足)
28387.94 200日移動平均線
5日線自体は上向きをキープ。ローソク足は中陽線を描いて下値での買い需要を確認する形となった。株価下方を走る25日線の上昇維持に加え、TOPIXでは終値が上向きの5日線を上回っているため全体相場は上昇基調にあるとみられ、本日にかけての2日連続安はスピード調整の範囲内と位置付けられよう
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