新貿易協議(FFR)の内容を注視しながらの展開か

9日の日経平均が続落。終値は前日比45円安の2万2598円だった。
前日の米国株が下落したことや円高進行を受けて売りが先行。事前予想を下回る6月の機械受注も売り要因となった。日経平均の下げ幅は一時146円まで広がった。
しかし、2万2500円という下値のフシ目に達したことで徐々に押し目買いも入り出し、大引け直前にはわずかながらもプラス圏まで浮上する腰の強さを見せた。
 
 
明日(10日)の東京株式市場は、日本時間10日未明から開催される、日米両国間の貿易・投資拡大に向けた閣僚級の新貿易協議(FFR)の内容を注視しながらの展開となりそうだ。
また、来週は多くの国内投資家が“お盆休み”を取得することから、それを前に、持ち高調整の売りでキャッシュポジションを高める動きとなりそうだ。
 
安値(2万2497円)は25日線(2万2454円)を割り込んでおらず、終値(2万2598円)は5日線(2万2587円)を上回った。
テクニカルの節目が意識されながら下げ渋ったことはポジティブ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
23312.84  ボリンジャー:+2σ(26週)
23107.32  ボリンジャー:+2σ(13週)
23089.98  ボリンジャー:+2σ(25日)
22816.73  ボリンジャー:+1σ(13週)
22772.45  ボリンジャー:+1σ(25日)
22734.49  ボリンジャー:+1σ(26週)
 
22598.39  ★日経平均株価9日終値
 
22576.41  均衡表転換線(日足)
22575.08  6日移動平均線
22526.14  13週移動平均線
22483.57  75日移動平均線
22454.92  25日移動平均線
22379.38  200日移動平均線
22312.48  均衡表雲下限(日足)
22237.26  均衡表転換線(週足)
22235.54  ボリンジャー:-1σ(13週)
22206.14  均衡表基準線(日足)
22196.89  新値三本足陰転値
22179.31  均衡表雲上限(日足)
22156.15  26週移動平均線
22137.38  ボリンジャー:-1σ(25日)
22112.09  均衡表雲上限(週足)
21944.95  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
終値は5日線を上回ったものの、上下ともに長いひげを残し、売り買いが拮抗している様子。本日も75日線手前で下げ止まり、同線付近での底堅さも再確認された。
一目均衡表では、基準線と転換線がともに横ばいとなり、相場は上下いずれかに走り出す材料待ちの状態にあることを示した。ボリンジャーバンドでは、日々線は中心線前後で推移、こちらも売り買いの均衡状態を示している
 
 
■東証主体別売買動向・8月第1週、外国人は672億円と4週ぶりの売り越し
 
東京証券取引所が9日発表した8月第1週(7月30~8月3日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、海外投資家が672億2803万円と4週ぶりの売り越しとなった。
 
前週は859億6279万円の買い越しだった。個人投資家は670億1881万円と4週ぶりの買い越し。事業法人は386億1371万円と5週連続の買い越し。
投資信託は543億3755万円と7週連続の買い越しだった。
 
 
【信用規制・解除】
 (9日大引け後 発表分)
○エクストリーム <6033> [東証M]
東証と日証金が10日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 
 
【株式分割】銘柄 
(9日大引け後 発表分)
●日本ドライ <1909>
9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
●GMO-PG <3769>
9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
●フジマック <5965> [東証2]
9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
●鎌倉新書 <6184>
8月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。
最低投資金額は現在の4分の1に低下する。
 
 
 

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