今週の新興市場は、日経平均とともにマザーズ指数、日経ジャスダック平均も上昇した。米国では追加経済対策が成立する一方、長期金利の上昇が落ち着いてきたことで、NYダウは連日で過去最高値を更新。東京株式市場でもこうした流れが好感されたが、週末にかけて特にグロース(成長)株が買われたことから、新興成長株中心のマザーズにとって追い風となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+3.0%であったのに対して、マザーズ指数は+3.4%、日経ジャスダック平均は+1.9%だった。マザーズ指数は1200pt台を回復して週末の取引を終えている。
需給の逆回転もほぼ一巡。新興市場への資金の戻りにより、特にマザーズ市場は反騰相場入りが期待される情勢となってきている。
来週の新興市場では、引き続き米長期金利や日米の主力グロース株の動向睨みの相場展開となりそうだ。今週末の米国市場では長期金利が再び1.6%台に上昇し、ナスダック総合指数は反落。こうした流れが続くようなら、新興成長株中心のマザーズも上値の重い展開を強いられるだろう。ただ、米追加経済対策の柱である個人向け現金給付が始まることで、米ハイテク株には個人マネーの再流入も期待できそうだ。
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