新興市場見通し

今週の新興市場では、マザーズ指数が3月25日にかけて5営業日続落し、1100ポイント台に位置する200日移動平均線を再び割り込む場面があった。
 
日経平均が週半ばにかけて大きく下落するなか、マザーズでも海外公募・売出し実施を発表したフリーを中心に主力IT株や直近IPO銘柄の下げがきつかった。
ただ、週末26日には公募価格等が決定したフリーも急反発し、マザーズ指数は1200ポイント近辺まで値を戻した。
マザーズ市場は東京市場全般の調整基調にのみ込まれ、軟調な推移となった。投資家心理の悪化から売り急ぐ動きも見られた。ただ、週末26日は需給的な最悪期を通過したような値動きとなっており、新年度入りに伴うニューマネーの流入で、この流れはより明確化していきそうだ。

なお、週間の騰落率は、日経平均が-2.1%であったのに対して、マザーズ指数は-2.6%、日経ジャスダック平均は-0.2%だった。
 
来週の新興市場では、3月末の権利付き最終売買日を通過し、名実ともに新年度相場入りすることで、需給好転に期待したいところだ。株式市場全体として年度末の持ち高調整目的の売りが一巡することが見込まれるうえ、配当・株主優待等の権利取りに拘束されていた個人投資家の資金が再び新興株に流れ始めるとの期待もある。
一方、今週までの下げがきつかった銘柄や初値後の株価が軟調なIPO銘柄が少なくなく、個人投資家の資金回転が改善してくるかはよく見極めたい。
 
 

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