新興市場見通し

マザーズ指数は懸念された底割れを回避し、10月末に付けた直近高値877ポイントを奪回した。米国株式市場の失速や日経平均株価が反落基調に入っており、短期資金が新興市場に流れた面もあるようだ。ただ、売買代金の低空飛行は続いており、本格的な復調にはまだ時間を要しそうだ。
 
マザーズ指数は800ポイント台のもみ合いレンジ内で推移。今週までの下値不安は後退したが、状況は大きく変わっていない。決算発表シーズンの通過でリスク要因が後退したことは大きい。
ただ、来週以降は12月IPO(新規上場)ラッシュのブックビルディングがスタート。まだ序盤戦ではあるが、今年の年末IPOは大型の新興市場上場銘柄が多い。IPOのブックは資金拘束を伴うため、既存市場の需給面に影響が出てしまいそうだ。ブック参戦のための資金をねん出する動きが警戒されそうだ。
 

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