マザーズ指数の上昇が目立った。日経平均が9月に入ってから急ピッチの上昇で2万2000円台を回復、高値警戒感を強めた個人投資家の物色が出遅れ感のあるマザーズ銘柄に向かった。
マザーズ指数は75日移動平均線を上回る場面があり、日経ジャスダック平均は9月26日にかけて14営業日続伸した。なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.9%であったのに対して、マザーズ指数は+2.0%、日経ジャスダック平均は+0.4%だった。
個別では、前述のサンバイオが週間で7.3%高となった。再生細胞薬が米国でも迅速審査対象に指定されたことを好感した買いが続いた。そーせいグループも同5.3%高となり、バイオ関連株の一角に資金が流入した。売買代金上位ではやはりバイオ関連のアンジェスやオンコリスバイオファーマが強い値動きだった。
ジャスダック市場では、主力の日本マクドナルドHDが同2.6%高、ハーモニック・ドライブ・システムズが同3.1%高と堅調だったが、セリアは同6.8%安となった。
売買代金上位では前の週に上場したアミファやバイオ関連のラクオリア創薬が大きく買われ、HAPiNSが週間のジャスダック上昇率トップだった。
今週の新興市場では、マザーズ指数の強い動きが続く可能性がある。
個人投資家は日経平均の2万2000円水準での節目意識が強く、出遅れ感のあるマザーズ銘柄選好を強めているようだ。マザーズ指数も900pt近辺に位置する200日移動平均線に接近すれば伸び悩む可能性はある。しかし材料性の強い銘柄の物色が活発となっている。
