今週の新興市場はもみ合い。引き続き米長期金利の低位安定が支援要因になったものの、週半ばにかけて控える米国の物価指標への警戒感から週前半は売りが先行した。
週末にかけては警戒感が後退し、買い戻しが優勢となった。
週間の騰落率は、日経平均が+1.02%であったのに対して、マザーズ指数が+0.70%、東証グロース市場指数は+0.47%だった。
来週の新興市場は一進一退の展開か。
6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75ptの利上げに至った要因の一つがこの期待インフレ率だっただけに、インフレ懸念を和らげる内容で、目先の安心感を誘うだろう。
26~27日のFOMCを通過するまでは思惑がくすぶるが、7月に仮に1.00ptの利上げが行われたとしても、そこが利上げ幅のピークとなる可能性が高いだろう。
神経質な局面ながらも新興株の底入れは近いと考える。一方、来週は米国でネットフリックスやテスラの決算が控える。前回決算で株価急落となったネットフリックスの結果次第では、短期的には国内の新興株の重石となる可能性があるため、留意したい。
