先週のマザーズ指数は大きく上昇した。
クリスマスを挟んで海外投資家の取引参加が減り日経平均も動意に乏しい展開となり、大きな値幅を狙った個人投資家の物色がマザーズ銘柄に向かった。
12月上場銘柄の回転売買も徐々に落ち着き、既存の銘柄に資金還流したようだ。マザーズ指数はおよそ半月ぶりに900pt台を回復した。
マザーズ時価総額上位は全般堅調。Sansanは、同9.8%高と大きくリバウンドした。売買代金上位ではJTOWERやマクアケといった直近IPO銘柄が買い優勢。
また、政策の追い風への期待からITbook HDが物色を集め、週間のマザーズ上昇率トップとなった。
また、日経ジャスダック平均は週末にかけて連日で年初来高値を更新した。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.1%であったのに対して、マザーズ指数は+4.0%、日経ジャスダック平均は+1.7%だった。
ジャスダック主力ではハーモニック・ドライブ・システムズが同9.1%高と大きく上昇。ワークマンは高値もち合いで同0.7%高となった。売買代金上位では協和エクシオなどとの資本業務提携を発表したネクストジェンが急伸した。ソレキアは1週間で株価がおよそ2.3倍となった。
今来週、名実ともに新年相場入りし、投資家の取引再開とともに本格的な資金流入が見込まれるだろう。
年初来高値圏の日経平均や日経ジャスダック平均に対し、マザーズ指数はなお出遅れ感が強い。
IPOラッシュや年末要因の売りが一巡し、株式需給の改善も期待される。なお、日本の連休中には米中経済指標の発表などが予定されているが、米中貿易合意への期待が投資家心理を支えるだろう。
