28日の日経平均株価は、売り買い交錯で始まった後、前日終値を挟んでの攻防となったが、後場後半に下げ幅を広げる展開となった。日経平均株価終値は、前日比127円23銭安の2万2783円98銭と反落した。
明日(29日・大納会)の東京株式市場は、株価上昇による“掉尾の一振”となる可能性は期待薄といえそうだ。
先週初の18日以降、日経平均株価は終値ベースでは年初来高値圏をなんとか維持していたものの、結局取引時間中ベースで一度も2万3000円台に乗せることができずに足踏み状態にあったといえる。
今週に入ると、海外投資家の年末休暇入りなどもあり、東証1部の売買代金はきょうまで4営業日連続で2兆円を大きく割り込んでいる。
手掛かり材料に欠けるなか、短期的な資金が値動きの軽い中小型株に向かいそう。下値では押し目を拾う動きも見込まれるが、「年末年始の休場中のリスクを避けるため、売りでも買いでも、一方にポジションを傾けることは避けるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
23291.43 ボリンジャー:+3σ(25日)
23104.39 ボリンジャー:+2σ(25日)
22944.90 ボリンジャー:+1σ(13週)
22917.36 ボリンジャー:+1σ(25日)
22882.65 6日移動平均線
22859.24 均衡表転換線(日足)
22783.98 ★日経平均株価28日終値
22730.32 25日移動平均線
22611.11 均衡表転換線(週足)
22556.77 均衡表基準線(日足)
22543.28 ボリンジャー:-1σ(25日)
22371.72 ボリンジャー:+1σ(26週)
22356.25 ボリンジャー:-2σ(25日)
22335.64 均衡表雲上限(日足)
22257.71 13週移動平均線
22177.04 新値三本足陰転値
22169.21 ボリンジャー:-3σ(25日)
21791.95 75日移動平均線
テクニカル的には、きょうの下げで5日線は割り込んだものの、チャートが崩れたわけではなく、あすは25日線(2万2730円、28日時点)が下のサポートになると考える。
ボリンジャーバンドでは+1σを挟んでのこう着ではあるが、+1σが抵抗になりつつある点は注視する必要。+2σは2万3100円処に位置している。
【信用規制・解除】
(28日大引け後 発表分)
■ビリングシス <3623> [東証M]
東証が29日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
12月第3週の投資部門別売買動向
12月第3週(12月18-22日)の投資部門別売買動向によると、現物株は外国人が6週ぶりに買い越した。個人は5週連続の売り越し、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の動きを示すとされる信託銀行は3週連続の買い越し。
証券自己・個人・外国人・信託の4主体を現物と先物で合計したより純粋な投資家動向は外国人が7週ぶりの買い越しだった。個人は2週ぶり売り越し、信託銀行は2週ぶりの売り越し。
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