NYダウは小幅に3日ぶりの反落。
NASDAQとS&P500は3日続伸とマチマチの動き。
3指数とも取引時間中の史上最高値は更新した。
第4四半期決算が好調だった動画配信大手ネットフリックスが急伸し過去最多件を更新。
時価総額は初めて1000億ドルを超えた。
S&P500とNASDAQの上昇要因となった。
フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグルの「FAANG」銘柄は堅調展開。
一方NYダウはJ&JやP&Gの下落が影響した格好。
国債利回りは低下。
「日銀金融政策決定会合で現行政策の維持を決定したことを受けた日本国債の利回りの動きに追随」という面白い解釈が聞かれる。
アメリカは金利上昇、日本は現状維持なら本来はドル高円安だろう。
ドルの軟調な地合いは継続。
主要6通貨に対するドル指数は3年ぶりの安値となった。
「1月のユーロ圏消費者信頼感指数が約17年ぶりの高水準となったことを受け、ユーロが急伸したことが背景」との解釈だ。
25日のECB理事会、来週のFOMCが焦点になってきた印象。
火曜の日経平均は自力で24000円台乗せ。
昼の日銀金融政策決定会合で金融緩和姿勢変化なしを受けて後場も崩れず。
24000円から上の急伸はノックアウトの買い戻しという見方も可能だろう。
「テクニカル的にはもみ合い上放れの可能性が高まった。
次の節目は91年11月1日が最後となっている25000台」という楽観論も聞かれた。
TOPIXは27年ぶりの1900ポイント乗せ。
市場は26~27年ぶりの歴史を遡及するのが好きなようだ。
ドル建て日経平均も217.65と高値を取ってきた。
日経平均の25日線(23329円)からの解離はプラス3.4%。
200日線(20729円)からはプラス16.4%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲18.371%(前日▲17.828%)と悪化。
買い方は△1.144%(前日△0.329%)と1月15日の△0.659%を越えてのプラス連続2日。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率でも買い方は△0.09%とプラス転換。
19日時点の信用買い残は368億円増の3兆1382億円。
2016年1月15日の3兆2038億円以来の水準だ。
信用売り残は214億円増の9996億円。
空売り比率は34.3%まで低下してきた。
日経平均採用銘柄のPERは15.81倍。
EPSは1525円だ。
日経朝刊の見出しは「日米株価、上げ足早く」。
確かに23000円→24000円は19日しかかかっていないのも事実。
11000円→12000円の1074日、2万円→21000円の905日とは雲泥の差だ。
市場の指摘は「新・パイの原理=市場に流入する最大資金量が株価の限界を決定する」。
「今の世界的な上昇相場が終るのは
(1) 最大資金量まで売買代金が増加したとき。
(2) 中央銀行の金融政策の変更によって資金量の規模が小さくなるとき」。
その意味では日銀の金融緩和政策の継続は悪くない材料だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比110円安の24010円。
反落ながらも24000円台はキープしてきた。
「雲上蒼天」で雲は参考にならない状態。
ボリンジャのプラス1σが23825円。
プラス2σが24321円。
バンドの拡大は時価遅れながら株高トレンドを示している。
今年のリズムが「3」であることは昨日まで3連騰だけに気にかかるところ。
ただ水曜は「押し込んでも戻す日」との宣託もある。
水曜は今年連敗中ながら後場に期待。
ポイントは安川電の決算への評価。
「累計では92%増の営業利益だが上期の貯金が大きい。
第3四半期だけだと市場予想を下回っている」。
その上期の決算発表後4日売られてその後高値を取りに行ったのは記憶に新しい。
やはり市場はしばしば間違うのである。
魔の山ダヴォスで始まった世界経済フォーラム。
毎年この時期に4日間開催される。
各国首脳や経済人が参加するので、発信力は強い。
だから「表のフォーラム」とされるのだろう。
お金さえ払えば誰でも参加できるのだ。
日本人は招待されない秘密のビルダーバーグ会議とは趣を意にしている。
今年のテーマは「分断された世界における各国共通の未来の創造」。
難民キャンプの疑似体験などもあるが、市場の注目はAI、自動運転、仮想通貨など。
昨年のビルダーバーグ会議の議題のトップだったトランプ大統領が参加するとすれば26日には講演がある。
米大統領としては2000年のクリントン大統領以来のこととなる。
安倍首相は2014年に参加したが今年は日本からは全閣僚不参加。
これってどうなのだろう。
開幕した通常国会での「働き方改革法案」や「国家戦略特区改正法案」などに多忙なのだろう。
「モリ・カケ・スパ」なんて言っている場合でもない。
もっとも平昌五輪には行く可能性があるというからそれほど多忙でもないのだろうか。
地政学的には草津白根山の噴火とアラスカの地震。
地球はつながっているという印象が残った。
NYダウは3ドル安の26210ドル。
NASDAQは52ポイント高の7480ポイント。
S&P500は6ポイント高の2839ポイント。
NASDAQとS&500は終値で過去最高値を更新。
ダウ輸送株指数は13ポイント安の11344ポイント。
3市場の売買高は67.8億株。
CME円建ては大証比110円安の24010円。
ドル建ては大証比85ポイント安の24035ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比130円安の23990円。
ドル円は110.31円。
10年国債利回りは2.624%。
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EG(6050)・・・動兆。
イーガーディアンに注目する。
同社はSNS投稿等の目視監視や運用支援、問い合わせ対応代行が中核。
ビットコイン本人認証が拡大。
業績は絶好調。
ネットセキュリティ関連に期待感
(兜町カタリスト櫻井)
