11日の日経平均は大幅反落。868円45銭安の3万8820円49銭(出来高概算20億2000万株)と2月21日約半月ぶりに3万9000円台を割り込んで取引を終えた。下げ幅は今年最大となった。
前週末の米国市場でハイテク関連株が売られた流れや、1ドル=146円台に突入した円高が嫌気された。日経平均は前場半ばに節目の39000円を割り込むと、その後も下落幅を広げ、後場中盤にかけて3万8496円66銭まで下押しした。海外の短期筋による先物売りが加わったことも、投資マインドを萎縮させたようだ。ただ、大引けにかけては押し目狙いの買いも入り下げ渋りを見せた。
日経平均はスピード調整と見る向きが多いものの、来週には日銀の金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているだけに、日米ともに政策修正への思惑が強まるなかでは、目先は円高が進む可能性が高いだけに、手掛けづらさはありそうだ。
本日の米国株の反応が注目されるだろう。8日の米3指数は下落したが、大きく崩れたのはエヌビディアなど半導体株で、アップルやアルファベットなどはプラスで終えた。
エヌビディアが一段安となって米国株全体が崩れるようだと厳しくなるが、エヌビディアが下げても3指数が落ち着いた動きを見せるようなら、
あすの東京株式市場では押し目買いが入りやすくなる。過熱感が削がれた今が、日本株の真の実力を問われる局面だろう。
テクニカル面では日経平均は一気に25日線(3万8408円、11日時点)近辺まで調整しており、ここで踏みとどまって切り返すことができるかが注目される。
日本株を取り巻く環境は依然として良好といえる。また、3月末にかけては配当再投資もあり、需給関係は次第に好転していくと想定されるだけに、押し目買いスタンスで望みたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
42304.71 ボリンジャー:+3σ(25日)
41273.04 ボリンジャー:+2σ(13週)
41006.14 ボリンジャー:+2σ(25日)
40109.23 新値三本足陽転値
40042.93 ボリンジャー:+2σ(26週)
39734.30 6日移動平均線
39707.57 ボリンジャー:+1σ(25日)
39484.39 均衡表転換線(日足)
38958.20 ボリンジャー:+1σ(13週)
38820.49 ★日経平均株価11日終値
38408.99 25日移動平均線
38163.37 均衡表基準線(日足)
37921.68 均衡表転換線(週足)
37264.23 ボリンジャー:+1σ(26週)
37110.42 ボリンジャー:-1σ(25日)
36643.36 13週移動平均線
35811.85 ボリンジャー:-2σ(25日)
35587.45 均衡表雲上限(日足)
35551.56 75日移動平均線
35479.89 均衡表基準線(週足)
34594.95 均衡表雲下限(日足)
34513.27 ボリンジャー:-3σ(25日)
34485.54 26週移動平均線
34328.52 ボリンジャー:-1σ(13週)
33494.43 200日移動平均線
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