14日の日経平均株価は大幅に3営業日続落し、2万6629円(前日比357円安)で引けた。朝方は、売り優勢で始まった。米利上げ加速への警戒感が続き、13日の米国株式が大幅に4日続落した流れを受け、下げ幅は一時630円近くに達した。売り一巡後は、時間外取引で米株価指数先物が上げ幅を広げたこともあり、引け間際にかけて下げ渋った。
直近3日間で1600円超の下げを演じ、「『3空』(3回連続のマド開け)の下げで目先反発してもいい頃合い」との声が聞かれた。
あす15日の日経平均株価は、連日の大幅下落で反転への期待がくすぶるものの、14-15日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、米金融政策を巡る警戒感は続き、動きづらい面がある。
終値でフシ目となる2万6500円を保ち、下ヒゲの長い陽線を引いたことで、とりあえず売り圧力が緩んだとも言えよう。14日の米国株式が落ち着きを取り戻せば、買い戻しや押し目買いを誘うきっかけになり得る。ただし、前日の25日移動平均線割れに続き、この日はほぼ半月ぶりに75日線を下回り、チャートは悪化。「3月安値と5月安値を結んだ延長線(直近2万6200円台半ば程度)を下回ると調整継続の可能性が強まってくる」との読みも出ている。
グロース株に関しては、超短期の観点からはFOMC通過によるアク抜け感で見直し買いが入る可能性はある。ただし、中期の観点からは選好されづらい状況がまだしばらく続きそうだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
27704.34 ボリンジャー:+1σ(25日)
27661.62 ボリンジャー:+1σ(13週)
27644.39 6日移動平均線
27373.83 均衡表転換線(日足)
27236.26 26週移動平均線
27155.05 13週移動平均線
27061.15 25日移動平均線
27038.93 均衡表転換線(週足)
27038.93 均衡表基準線(日足)
27034.95 均衡表基準線(週足)
26853.03 75日移動平均線
26758.74 均衡表雲上限(日足)
26648.47 ボリンジャー:-1σ(13週)
26629.86 ★日経平均株価14日終値
26510.28 均衡表雲下限(日足)
26417.96 ボリンジャー:-1σ(25日)
26409.09 ボリンジャー:-1σ(26週)
26141.89 ボリンジャー:-2σ(13週)
25774.77 ボリンジャー:-2σ(25日)
25635.32 ボリンジャー:-3σ(13週)
25581.92 ボリンジャー:-2σ(26週)
25131.58 ボリンジャー:-3σ(25日)
24754.75 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は3日連続でマドを空ける「三空」を示現。長めの下ヒゲを伴う小陽線を描いて急落後の自律反発圧力の高まりを示唆している。反面、25日移動平均線との下方乖離率は1.59%と小さく、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は97.80%と中立ゾーン中央の100%付近にあり、売られ過ぎ圏までの下げ余地も残して引けた格好となった。
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