日経平均株価は3桁の下落となり、連騰は6で止まった。
きのうの324円高が意外高のようでもあっただけに、さすがにそこから上値は追えなかったというところか。
それでも前場の10時28分につけた安値3万5587円を後場は下回ることなく推移しており、下落する中でも押し目買い意欲の強さは垣間見えた。
最初の心理的な節目である下値3万5500円に守られた格好に。ここまでの上げっぷりからすれば当然の調整といえるだろう。その後は買い遅れた向きの押し目買いなどによって下げ止まったが、上値3万6000円へ終値で乗せるための調整(値固め)はまだ必要で、ここ数日は高値圏で上下するもち合い相場となりそうだ。出来高が先週末前後をピークに減少していることも、上昇の勢いがいったんピークを迎えた可能性を示唆している。足元には5日移動平均線(3万5317円)が急速に接近しており、明日以降はこの線も3万5500円当たりの下値サポートに加わるだろう。
きのうまで6日続伸した反動が強めに出てくるのか否かを探る意味で、目先は5日線(3万5317円、16日時点)がサポートとして機能するかが注目される。あっさり割り込んだ場合には、それを理由に仕掛け的な売りが出てくる展開も想定される。
一方、これより上をキープし続ければ、「押し目待ちに押し目なし」の相場格言が意識され、上昇に乗り遅れた投資家からの資金が流入しやすくなる。
あす17日の引け後には2023年12月の訪日外客数の発表が予定されている。インバウンド関連に指標結果を期待した先回りの買いが入るかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
36962.76 ボリンジャー:+3σ(13週)
36454.58 ボリンジャー:+3σ(25日)
36134.69 ボリンジャー:+3σ(26週)
35735.10 ボリンジャー:+2σ(13週)
35619.18 ★日経平均株価16日終値
35497.88 ボリンジャー:+2σ(25日)
35058.81 6日移動平均線
34997.72 ボリンジャー:+2σ(26週)
34541.18 ボリンジャー:+1σ(25日)
34507.45 ボリンジャー:+1σ(13週)
34441.72 新値三本足陰転値
34350.71 均衡表転換線(日足)
34106.81 均衡表転換線(週足)
34106.81 均衡表基準線(日足)
33860.76 ボリンジャー:+1σ(26週)
33584.48 25日移動平均線
33279.79 13週移動平均線
33247.95 均衡表基準線(週足)
32734.07 均衡表雲上限(日足)
32723.79 26週移動平均線
32690.67 75日移動平均線
ローソク足は中陰線を描いたが、上向きの5日移動平均線とのプラス乖離をキープ。高値と安値がともに昨日のレンジ内に収まったこともあり、連騰後のスピード調整となった。25日線との乖離率は6.06%(昨日7.18%)と依然として買われ過ぎの5%を上回っているが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は113.44%(昨日129.07%)と過熱ラインの120%を下回ったことから、潜在的な調整圧力は軽減されたとみられる。
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