16日の日経平均株価は大幅続落し、2万5822円(前週末比297円安)引けとなった。米利上げペースの減速観測と日銀の緩和修正思惑を背景に円高・ドル安が進み、輸出関連株の重しとなった。下げ幅は一時370円を超えた。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、後場は2万5800円近辺でもみ合う場面が目立った。
終値で6日以来5営業日ぶりに2万6000円を割り込み、改めて上値の重さを印象付けた。
明日17日の日経平均株価は、手控えムードか。
現地16日の米国市場は、キング牧師誕生日の祝日で休場となり、手掛かり材料に乏しい。国内では、注目度が高まっている日銀金融政策決定会合が17、18日に開催される。追加の緩和修正への思惑が強まるなか、結果を見極めたいとの空気から、積極的には動きづらいとみられる。
日銀会合は17~18日に開催される。結果が発表される18日はガラッと雰囲気が変わる可能性もあるが、その手前の17日は、前日の米国株が休場で手掛かり難ということもあり、きょう同様に買い手控えムードが強まるだろう。4日大発会安値2万5661円や昨年10月3日の安値2万5621円を割り込んでしまうと、そのことが売り材料となりかねないため注意したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
27381.57 26週移動平均線
27267.74 200日移動平均線
27153.53 75日移動平均線
27092.52 13週移動平均線
27082.09 均衡表転換線(週足)
27062.13 均衡表雲下限(日足)
26928.79 均衡表基準線(日足)
26745.37 均衡表雲下限(週足)
26714.05 25日移動平均線
26485.43 ボリンジャー:-1σ(26週)
26202.11 ボリンジャー:-1σ(13週)
26164.51 6日移動平均線
26104.75 均衡表転換線(日足)
25935.33 ボリンジャー:-1σ(25日)
25822.32 ★日経平均株価16日終値
25716.86 新値三本足陰転値
25589.29 ボリンジャー:-2σ(26週)
25311.70 ボリンジャー:-2σ(13週)
25156.61 ボリンジャー:-2σ(25日)
24693.15 ボリンジャー:-3σ(26週)
24421.29 ボリンジャー:-3σ(13週)
24377.89 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足はマド空けを伴う小陰線を描き、寄り引けほぼ同値で十字線を示現して下値での買い需要も確認された形。ただ、高値と安値も連日で前営業日の水準を下回って「黒三兵」を示現したことに加え、本日はパラボリック陰転値の34.12円上まで下ヒゲを伸ばしており、短期的な売り圧力増大が窺える。ともに下向きの13週線が52週線を上から下に抜けてデッドクロス(DC)を形成しており、中長期ベースでの下落圧力再燃リスクにも警戒が必要となろう。
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