手控えか

24日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、3万1062円(前日比62円高)で引けた。朝方は、きのう大幅に3営業日続落した反動で自律反発狙いの買いが先行したが、その後、先物主導で下げに転じ、下げ幅は一時440円を超えた。中東情勢や米長期金利動向に対する不透明感は強く、ニデックの大幅安が投資家心理の後退につながった面もある。ただ、売り一巡後は、押し目買いや買い戻しに再度プラス浮上した。
その結果、かなり下ヒゲの長い日足を描いた。テクニカル上では、「10月4日に一番底を付け、きょうは二番底形成の可能性があり、目先的な戻りも期待される」との声が聞かれた。
 
本日、グロース市場に新規上場したジャパンM&Aソリューションは、高い初値をつけた後にストップ高をつける場面もあるなど騰勢を強め、終値も初値を大きく上回った。同社に出資しているエアトリにも強い買いが入った。
 
■本日のポイント
 
 1.日経平均は4日ぶり反発、一時400円安もその後切り返す
 2.直近3営業日で1000円超下落、自律反発狙いの買いが流入
 3.3万1000円台では戻り売り圧力も強く、上値の重い展開に
 4.期限付き所得減税などの経済対策伝わり、小売関連に買い
 5.ニデックが値下がり率首位に売られ、ソシオネクスは高い
 
 
あす25日の日経平均株価は、主要企業の決算待ちで手控えか。
ニデックがきのう引け後に発表した23年4-9月期連結決算(IFRS)は市場予想に届かず、24日の同社株は急落(終値は前日比705円安の5995円)。
日経平均採用銘柄のなかで値下がり率トップとなり、年初来安値を更新した。主要企業の決算本格化はこれからであり、決算内容を見極めたいとのムードが強まるとみられる。
 
このタイミングでグロース株の動きが良くなれば、日本株は米国の金利上昇には耐性を示し、金利が低下すれば強く買われるというように、外部環境に対して良い意味で鈍感となってくるだろう。
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
32454.78  均衡表雲下限(日足)
32268.61  75日移動平均線
32060.99  均衡表転換線(週足)
32060.99  均衡表基準線(日足)
32037.26  13週移動平均線
31925.56  26週移動平均線
31876.70  25日移動平均線
31542.38  均衡表転換線(日足)
31472.40  6日移動平均線
31352.35  均衡表基準線(週足)
31323.10  ボリンジャー:-1σ(13週)
31201.59  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
31062.35  ★日経平均株価24日終値
 
30847.78  ボリンジャー:-1σ(26週)
30608.94  ボリンジャー:-2σ(13週)
30526.88   新値三本足陰転値
30526.49  ボリンジャー:-2σ(25日)
30235.84  200日移動平均線
29894.77  ボリンジャー:-3σ(13週)
29851.39  ボリンジャー:-3σ(25日)
29770.00  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
ローソク足は小陰線の胴体部分から長い下ヒゲを伸ばしたが、10月4日安値30487.67円を下回らなかったことから、下値での買い需要を確認する格好になった。一目均衡表では転換線が下降角度を増した。5日や25日などの移動平均線の下降継続に加えて本日はパラボリックが陰転しており、引き続き下押しリスクへの警戒が必要となろう。
 

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