21日の日経平均株価は大幅に3営業日続落し、2万6910円(前週末比211円安)引けとなった。朝方は、ウクライナ情勢の緊迫化からリスク回避姿勢が強まり、下げ幅は一時570円を超えた。
ロシアとベラルーシはウクライナの国境付近で実施している合同軍事演習について、20日に終了する予定だったが、これを延長。ウクライナ進行への懸念が強まった。
その後、「マクロン仏大統領は、バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談を提案し、双方がこの案を受け入れた」などと伝わり、時間外取引の米株価指数先物の上げ転換とともに、下げ幅を120円強まで縮小した。
あす22日の日経平均株価は、手掛かり材料に乏しい。
今晩の米国はワシントン誕生記念日で休場。あす22日は材料難である上に翌23日が休場(天皇誕生日)で、売り買いしづらい1日になると思われる。
個人投資家は静観しているよりない。しばらくはウクライナ情勢絡みで、乱気流相場が続くことになりそうだ。
持ち株をキャッシュ化して待機資金を手元に置いておくのが正しい選択肢だろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
28386.07 均衡表雲上限(週足)
28355.66 75日移動平均線
28204.17 ボリンジャー:+2σ(25日)
27892.21 13週移動平均線
27757.04 ボリンジャー:+1σ(25日)
27716.34 均衡表転換線(週足)
27696.08 新値三本足陽転値
27613.95 ボリンジャー:-1σ(26週)
27367.43 均衡表基準線(日足)
27309.90 25日移動平均線
27214.85 均衡表転換線(日足)
27209.49 ボリンジャー:-1σ(13週)
27111.83 6日移動平均線
26910.87 ★日経平均株価21日終値
26862.77 ボリンジャー:-1σ(25日)
26796.62 均衡表雲下限(週足)
26606.25 ボリンジャー:-2σ(26週)
26526.78 ボリンジャー:-2σ(13週)
26415.63 ボリンジャー:-2σ(25日)
25968.50 ボリンジャー:-3σ(25日)
25844.06 ボリンジャー:-3σ(13週)
2月15日に付けた先週ザラ場安値を175.91円下回る26549.00円まで下ヒゲを伸ばした後、陽線で終了。陽線は2日連続で、下値での一定の押し目買い需要を確認する形となった。
一方、上ヒゲは節目の2万7000円にわずかに届かず、上値の重さを見せつける格好にもなった。25日移動平均線の下降が続き、一目均衡表は三役逆転下にあるため大勢では売り手優位の形状が続いており、引き続き下落リスクへの留意が必要となろう。
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