手じまい売りが優勢か

 
週明け27日の日経平均株価は、前週末比177円86銭安の3万3447円67銭と3日ぶりに反落して取引を終えた。
 
先週金曜の米国株は小動きで手掛かり難ではあったが、すぐに3万3800円台に乗せるなど、開始直後の動きは強かった。しかし、そこで先週同様に3万3800円近辺で伸び悩んでしまったことから、「これ以上は上がらない」との見方が強まり、ガラッと地合いが悪化した。悪材料が出てきたわけではなく、買いづらさが意識されたにすぎないため、水準が切り下がれば新たな買いは入ってくると考える。ただ、それでまた万33800円に近づいた際には、警戒売りが上値を抑えることになるだろう。
 
市場では、「日経平均株価は年末高への期待を支えに高値圏で推移するが、戻り待ちの売りを吸収し上抜けるには、売買代金の膨らみがポイントになる」との声が聞かれた。
 
 
28日の日経平均株価は、買い手がかり材料に乏しく、引き続き手じまい売りが優勢となりそう。
高くなれば利食い売り、安くなれば押し目買いが入るという一進一退が続くことになりそうだ。多くの投資家が気迷いとなりやすい分、指数は無駄に値幅が出る可能性がある点には注意を払っておきたい。
日経平均株価は、終値ベースで5日移動平均線(27日時点で3万3453円)をやや下回ったことから、軟調な展開が見込まれる。この近辺で下げ渋ってはいるだけに、あすは同水準より上で推移できるかに注目したい。
 
また、米国の景気動向を探るうえで「サイバーマンデー」の状況を確認したいとして、模様眺めが強まる場面もありそう。ただ、7.7兆円と見込まれている第2四半期末の配当支払いが本格化することから、配当再投資による買い期待が支えとなり、底堅く推移することも想定される。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
35381.78  ボリンジャー:+3σ(25日)
35170.10  ボリンジャー:+3σ(13週)
34743.65  ボリンジャー:+3σ(26週)
34344.26  ボリンジャー:+2σ(25日)
34245.15  ボリンジャー:+2σ(13週)
33974.94  ボリンジャー:+2σ(26週)
33475.40  6日移動平均線
 
33447.67  ★日経平均株価27日終値
 
33320.19  ボリンジャー:+1σ(13週)
33306.75  ボリンジャー:+1σ(25日)
33260.43  均衡表転換線(日足)
33206.22  ボリンジャー:+1σ(26週)
32708.48   新値三本足陰転値
32437.50  26週移動平均線
32395.24  13週移動平均線
32269.24  25日移動平均線
32231.95  75日移動平均線
32195.88  均衡表基準線(日足)
32170.57  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
 
堅調なスタートから値を消し、高値と安値も先週末水準から切り下がり、ローソク足は陰線で終了。下向きに転じた5日移動平均線を下回って大引けを迎えた。TOPIXの5日線も下向きに転じており、短期的な下落圧力の強まりが窺える。一方、株価下方を走る25日・75日線はゴールデンクロス(GC)を形成し、中長期ベースの強気相場入りを示唆した。
 

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