[概況]
16日の東京外国為替市場は、米ドル円の上値が重かった。値動きを見ると、米ドル円は東京時間終盤に106円台を維持していたが、欧州時間では米中貿易問題の先行き不透明感が嫌気され、105円台の半ばまで水準を切り下げる。
しかし、その後は買戻しの動きが活発となり、再び106円台を回復する。この上昇の理由には、発表された米経済指標が良好だったことが挙げられる。
具体的には7月の小売売上高で、予想0.3%のところ結果は0.7%と、米景気の減速懸念を後退させる内容であった。
このことで、米ドル円は一時106.30円近辺まで上昇するが、NY時間終盤では再び105円台まで沈む場面があるなど、上値の重い印象を残し昨日の取引を終了する。終値は106.075円である。
さて、本日の東京時間の米ドル円は、106.00円を維持できるかに注目だ。なぜなら、このところ上下の攻防が続く同水準をしっかり維持できることが、基調転換の足掛かりだと考えるからだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
