[概況]
NY市場で発表された7月住宅着工件数と7月住宅建設許可件数は共に予想を下回り、ドルは一旦売られたが直ぐに買い戻されて当日高値付近(110.950円)まで上昇した。
NY株式市場も上昇で始まったが、トランプ大統領が製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムの解散を発表した事から、目玉政策の大型減税や公共事業の実行に影響が及ぶのでは?と不安視する見方にドルは売られ、110円台半ばを割り込んだ。
更にFOMC議事録で「大半が2%を下回るインフレは予想以上に長引く」とされた事から年内の利上げ期待が後退してドルは売られ、NY市場終盤に当日安値110.020円まで急落したが110円は割れず、最後は前日比-50.5銭の110.190円と大台を維持して引けた。
またドラギECB総裁がジャクソンホールで開催されるFRBのフォーラムで金融政策の変更は示さないと報道された為にユーロも売られ、小幅値下がりして引けた。ドルの111円台乗せは成らず、再び揉み合いに戻った感じだが、まだレンジでの動きはまだ続きそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
