[概況]
26日の欧米為替市場は、リスク回避の流れが後退した。
週末から週明けにかけて米中貿易対立への懸念が再燃し為替市場は大きな動揺に見舞われたが、欧米時間では落ち着きを取り戻しパニックは一服。それどころか、トランプ米大統領が中国側から9月の交渉再開について連絡があったと発言すると、急速にムードが反転することになる。
米ドル円の値動きを見ると、東京時間では105円台前半から後半を中心に取引がされていたが、欧州時間に入ると買戻しが活発になり水準を106円台後半まで回復させる。そしてその後も勢いは続き、高値を106.455円とした。終値は106.065円と高値から上昇幅が削られたが、それでも106円台は維持できた。
さて、本日の米ドル円の動きだが、106円台まで水準を回復したとはいえ、パニック後でまだ地合いがしっかりしないこともあり、一時的には再び105円台まで弱含むことも考えられる。まずは、106円台を堅持できるかが短期的な焦点となりそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
