6日前場の日経平均株価は前日比445円07銭高の2万1487円16銭と5日ぶりに大幅反発して引けた。東証株価指数(TOPIX)は、29.71ポイント高の1724.50で終了した。
前日のNYダウ工業株30種平均が336ドル高と急反発し、東京市場の株価も米国に連動する形で上昇した。
朝方から幅広い銘柄が値上がりし、寄り付きの取引が一巡した後も買いが続いて全面高となった。日経平均株価は前場後半にかけて上げ幅を拡大し、一時前日比509円05銭高の2万1551円14銭まで上昇した。
為替が1ドル=106円台前半の円安・ドル高に動いたことも株価上昇を加速した。日経平均が前日までの4営業日で合計1347円下落していたため、「値頃感が強まり、買いが入りやすかった」という。
市場では「株価指数先物や大型株を中心に海外投資ファンドの買い戻しが入った」との見方が出て、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。
東証1部の出来高は6億851万株、売買代金は1兆1846億円。騰落銘柄数は値上がり1918銘柄、値下がり120銘柄、変わらず31銘柄。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、情報・通信業、銀行業、輸送用機器などが上昇し、パルプ・紙製品だけが下落した。
個別では、任天堂が急反発、ヤクルト本社が商いを膨らませ大幅高。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが買われ、東京海上、野村もしっかり。トヨタ、ホンダが高く、日本電産、東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連も上昇した。キーエンスも値上がりし、ステラ ケミファ、サイバーコム<が急騰、シグマクシス、ブレインパッドなどの上昇も目立つ。
半面、大東建託が値を下げ、プリマハム、レンゴーなども安い。酒井重工業が大きく利食われた。JT、住友大阪は安く、日本紙も値下がりした。
東証2部指数は前日比141.96ポイント高の7259.97ポイントと4日ぶり反発した。値上がり銘柄数は400、値下がり銘柄数は59となった。
個別では、ぷらっとホームがストップ高。ファーマフーズ、キーウェアソリューションズ、D.A.コンソーシアムホールディングス、アライドテレシスホールディングス、北陸ガスなど6銘柄は昨年来高値を更新。スリープログループ、パシフィックネット、ヒラノテクシード、ダイトーケミックスが買われた。
一方、ケー・エフ・シー、日本精機が昨年来安値を更新。日本モーゲージサービス、日本食品化工、タカショー、アバント、高松機械工業が売られた。
