強弱感の対立か

 
あす19日の日経平均株価は、強弱感の対立か。
18日の日経平均株価は8営業日続伸し、2万8658円(前日比144円高)で引けた。17日の米国株高や円安・ドル高を支えに広範囲に物色され、3月9日の年初来高値(2万8623円)を更新した。低PBR(株価純資産倍率)是正に向けた株主還元の動きや、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の日本株に対する強気な見方を背景に先高期待は根強く、一部では「買い戻しが佳境を迎えつつあり、上値を試す可能性がある」との声が聞かれた。
 
ただし、日経平均は直近8連騰で合計1180円強の上昇を演じており、短期的な過熱感や高値警戒感がくすぶっている面は否めない。外部要因に変調があれば、利益確定売りが出やすいと言えよう。
 
一方で、日経平均が8連騰しているとは思えないくらいチャートの形状が悪く、別の言い方をすれば過熱感がない。押し目があれば、それを待っていた投資家からの買いが入る公算が高い。業績相場に突入するため、利益の裏付けが乏しいのに跳ねている銘柄は利益確定のタイミングと考える。しかし、指標面でそれほど割高になっていない銘柄に関しては、ここから業績を確認することで改めて買われるものも多くなるだろう。日経平均やTOPIXに関しても、中期ではまだ基調は上とみておいた方が良いだろう。
 
折しも、18日には米3月住宅着工件数、米4月NY連銀ビジネスリーダーズサーベイなどの経済指標や、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカなどの米大手銀行の決算が予定されており、それを受けて、米国株式がどう反応するかに注視する必要もあろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
29646.84  ボリンジャー:+3σ(26週)
29128.39  ボリンジャー:+3σ(25日)
29046.50  ボリンジャー:+3σ(13週)
28917.97  ボリンジャー:+2σ(26週)
28665.06  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
28658.83  ★日経平均株価18日終値
 
28621.57  ボリンジャー:+2σ(13週)
28305.02  6日移動平均線
28201.73  ボリンジャー:+1σ(25日)
28196.64  ボリンジャー:+1σ(13週)
28189.10  ボリンジャー:+1σ(26週)
28062.94  均衡表転換線(日足)
27955.26  均衡表雲上限(日足)
27813.26   新値三本足陰転値
27771.71  13週移動平均線
27738.40  25日移動平均線
27683.86  均衡表転換線(週足)
27665.57  均衡表基準線(日足)
27460.24  26週移動平均線
27448.05  200日移動平均線
27369.54  75日移動平均線
27346.78  ボリンジャー:-1σ(13週)
27321.34  均衡表雲上限(週足)
27275.07  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
3月9日の戻り高値28734.79円まで36.57円を残す28698.22円まで買い進まれた。下降を続けていた25日移動平均線が上向きに転じたほか、昨日に三役好転した一目均衡表で基準線も上向いて上昇圧力の強まりを窺わせた。一方、25日線との上方乖離率は3.34%と小さいが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は125.59%と120%ラインを超えて過熱感が意識される水準にあり、短期的な反動安リスクにも留意したい。
 

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