9日の日経平均株価は反落後、弱含みの展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万6600円-2万7000円を想定
先週末の米国株は下落。ダウ平均は98ドル安の32899ドルで取引を終えた。ダウ平均は一時500ドル超下げたところから引けでは2桁安まで戻しており、過度に警戒ムードが高まることはないとみる。
日経平均株価は前週末に反発した反動や、現地6日の欧米株式が下落した動きなどから、売り先行スタートとなりそう。22年3月期の決算発表が本格化するなか、好決算銘柄を中心に「森(指数)よりも木(個別)」の選別物色が強まるとみられる。
金利上昇の恩恵がある金融株には資金が向かいやすく、バリュー優位の地合いが見込まれる。ただし、グロース株に関しては見切り売りが広がりやすい環境。ハイテク系の買いづらさが意識される中では上値は追いづらく、指数はマイナス圏で方向感に欠ける動きが続くだろう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の半ば(前週末6日は130円51-53銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=137円台の半ば(同137円29-33銭)と円安方向にある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比225円安の2万6885円だった。
【好材料銘柄】
■トレードワークス <3997>
今期経常を一転4%増益に上方修正。
■すららネット <3998>
1-3月期(1Q)経常は24%増益で着地。
■テクノスマート <6246>
前期経常を33%上方修正、配当も15円増額。
■ヘリオス テクノ ホールディング <6927>
前期経常が上振れ着地・今期は21%増益、1円増配へ。
■ジェイリース <7187>
今期経常は12%増で3期連続最高益、10円増配へ。
■リリカラ <9827>
1-3月期(1Q)経常は5.5倍増益で着地。
■ヤマダホールディングス <9831>
発行済み株式数(自社株を除く)の23.9%にあたる2億株(金額で1000億円)を上限に自社株買いを実施する。今期経常は8%増益へ。
■石井食品 <2894>
前期経常を2倍上方修正。
■ヒロセ電機 <6806>
今期最終は5%増で2期連続最高益、前期配当を120円増額・今期も440円継続へ。また、発行済み株式数の2.49%にあたる94万8853株の自社株を消却する。消却予定日は5月11日。
■ウッドワン <7898>
前期経常を一転2%増益に上方修正
【主な経済指標・スケジュール】
9(月)
日銀金融政策決定会合議事要旨(3/17~18開催分)
3月毎月勤労統計調査(8:30)
《決算発表》
ユニチャーム、郵船、川崎船、全国保証、ケーズHD、グリコ、NSD、アイカ工、伊藤米久、リンテック、マクニカ富士、ニチアス、アウトソシング、扶桑化学、三菱食品、マルハニチロ、船総研HD、プリマハム、Appier、LITALICO、コムチュア、亀田菓、テクマトリックス、インソース、フルサト・マルカ、日伝、図研、新明和
【海外】
中国4月貿易収支
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
