弱含みの展開か

 
 7日の日経平均株価は、前週末比191円12銭安の2万7248円87銭と反落して取引を終了。前場には一時、2万7100円割れとなる場面もみられたが、売り崩す動きはみられなかった。個別株への物色が中心となるなか、後場に入ってからは、動意に乏しいものの、底堅く推移した。
アマゾンの決算は織り込み済みなのでナスダック高を好感できないのは仕方がないし、米雇用統計を通過して長期金利が上昇したのだから、グロース株が劣位となることも仕方ない。下げたといっても191円安はリスクオフというほど弱くはない。ただ、グロース株と海運株の弱さは、投資家心理をかなり悪化させている。
 
 
8日の日経平均株価は、弱含みの展開か。
前週末の米国市場では、米10年物国債の利回りが一時1.93%台まで上昇(価格は下落)。欧州でも金利上昇の動きがでるなど、世界的に金利上昇への警戒感の高まるなか、リスク回避姿勢が強まり、手控えムードが強まる場面も想定される。
決算発表が続くなか、「森(全体)よりも木(個別)」への動きが中心になりそう。市場では、好業績銘柄のなかには、足元でバリュエーション的に売られすぎとなっている銘柄もあり「中長期的な視点から大きく下げた局面では拾いたい」との声が聞かれた。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
 
28615.34  ボリンジャー:+1σ(25日)
28590.21  均衡表雲下限(日足)
28559.27  75日移動平均線
28420.15  均衡表基準線(週足)
28392.20  均衡表雲上限(週足)
28201.24  13週移動平均線
27820.39  25日移動平均線
27716.34  均衡表転換線(週足)
27716.34  均衡表基準線(日足)
27632.18  ボリンジャー:-1σ(26週)
27426.06  ボリンジャー:-1σ(13週)
27257.37  6日移動平均線
 
27248.87  ★日経平均株価7日終値
 
27025.44  ボリンジャー:-1σ(25日)
26804.57  均衡表転換線(日足)
26654.66  均衡表雲下限(週足)
26650.88  ボリンジャー:-2σ(13週)
26636.00  ボリンジャー:-2σ(26週)
26230.48  ボリンジャー:-2σ(25日)
26170.30   新値三本足陰転値
25875.69  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
終値が5日移動平均線を下回ってローソク足は小陰線を引いたが、下ヒゲは先週末比で切り上がって下値での買い需要も確認した格好。一目均衡表で基準線と転換線がともに横ばいで引けたこともあり、足元の売り買い拮抗状態が窺える。
RSI(14日ベース)は39.66%と4営業日ぶりに中立圏下限をわずかに下回ったが、25日線との乖離率は-2.05%と短期的な「売られ過ぎ」感に乏しく、リバウンド圧力は限られよう。25日線が下降中でもあり、引き続き下押しリスクへの警戒が必要となりそうだ。
 
 
 

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