大型連休明けで5月最初の取引となる本日の日経平均株価は大幅反発。終値は前週末比518円高の2万9331円だった。日中の上げ幅は一時600円を超え先月19日以来の高値をつける場面もあった。2万9000円近辺では戻り売りも出てくるかとみていたが、一時2万9400円台に乗せるなど、かなり強い動きとなった。大型連休前は月末が弱いという傾向もあり、多くの投資家が買いを手控えていたものと思われる。
緊急事態宣言延長の可能性が指摘されているが、本日の買い材料は米中の景気回復や株高であまり材料視されていない。
7日の日経平均株価は、弱含みの展開か。
6日は東京市場が連休となっていた期間に、主要な海外市場が堅調に推移したことから「買い戻しの動きが強まった」との声が聞かれた。
明日は米国で4月雇用統計の発表が控えている。足元でナスダックの動きが弱いことを鑑みると、米長期金利の上昇を招く可能性があるイベントを前にして、一気に楽観に傾く展開は想定しづらい。
国内では緊急事態宣言が延長されることになりそうで、今晩から明日にかけて関連ニュースが多く出てくる可能性が高い。反動売りを想定しておくべきだろう。きょうの大幅高で、直近の戻り局面で抵抗となっていた75日線(2万9248円、6日時点)を上回った。明日は同水準より上で推移できるかが注目される。
ただ、手がかり材料難のなか、週末要因もあり、ポジション調整の売りに押される場面もありそう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
30225.67 ボリンジャー:+2σ(13週)
30144.03 ボリンジャー:+2σ(25日)
29825.34 ボリンジャー:+1σ(13週)
29777.80 ボリンジャー:+1σ(25日)
29686.21 ボリンジャー:+1σ(26週)
29433.28 均衡表雲上限(日足)
29432.03 均衡表転換線(週足)
29425.00 13週移動平均線
29411.57 25日移動平均線
29331.37 ★日経平均株価6日終値
29314.37 均衡表基準線(日足)
29248.97 75日移動平均線
29172.16 均衡表雲下限(日足)
29056.12 6日移動平均線
29045.34 ボリンジャー:-1σ(25日)
29024.66 ボリンジャー:-1σ(13週)
28925.03 均衡表転換線(日足)
28679.11 ボリンジャー:-2σ(25日)
28624.32 ボリンジャー:-2σ(13週)
28405.52 新値三本足陰転値
28312.88 ボリンジャー:-3σ(25日)
28310.89 26週移動平均線
28223.98 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は25日線上方まで上ヒゲを伸ばし、胴体部分の長い大陽線を示現して強い買い圧力を窺わせた。一目均衡表では終値が雲中へ復帰し、遅行線が強気シグナル発生を継続して局面は弱気から中立へ戻ったもよう。
ただ、終値は25日線をわずかに下回ったほか、一目均衡表の転換線が下降中のため一定の売り圧力も窺える。明日7日終値が29384.52円(本日終値比53.15円高)を下回ると遅行線は弱気シグナルを発生することになり、下振れ圧力再燃リスクにも留意が必要となろう。
目次
