弱含みの展開か

11日の日経平均が大幅反落。終値は前日比652円安の2万2472円で、今月2日以来の安値となった。下げ幅は4月1日(851円安)以来の規模。ここまで上げっ放しだった相場にようやく調整らしい調整が訪れた。もともと2万3000円台で高値警戒感があったところに、前日の米株安や円高進行が引き金となって一気に利食い売りが広がった。
 
日経平均は後場に入って下げ幅を拡大。時間外取引の米株先物が下げたことで下げに拍車をかけたようである。600円を超える下落で終値では2万2500円も割り込んだ。
前場で早い時間に下げ渋った割には押し目買いがそれほど入らなかったため、まだ売り足りない雰囲気はあったが、それにしても良く下げた。
 
12日の日経平均株価は、きょう11日の弱い地合いが継続するとみられ、週末要因もあり、弱含みの展開となりそう。
ただ、今回の上昇過程では、押し目らしい押し目を作ることなく上昇していたことから、市場では「今回の戻り相場に乗り遅れた投資家にとっては、押し目買いを入れるチャンスとなりそうだ」との見方があった。
また、市場推定の6月限SQ(特別清算指数)値が意識される場面もありそう。
 
チャートを見ると5日線を明確に割り込んだことで売りが加速した格好。そのため、週末のあすは、余程強い材料がない限りは売りとなるだろう。
ただ、今回のFOMCが今のブル相場の腰を折るほどネガティブな内容であったとは思えない。値幅か日柄で調整した後は、改めて買いも入ると考える。
 
直近の上昇が強かった分、テクニカル面からは2万1000円台に入らないとサポートとなりそうな水準が見当たらない。値幅での調整ならきょうレベルの下げがもう一発か二発来る展開も想定しておくべき。200日線(2万1741円、11日時点)辺りまで一気に下げるようであれば、そこでは打診買いを検討したいところだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
 
25906.47  ボリンジャー:+2σ(26週)
24980.35  ボリンジャー:+3σ(13週)
24765.84  ボリンジャー:+3σ(25日)
23651.70  ボリンジャー:+1σ(26週)
23642.73  ボリンジャー:+2σ(25日)
23316.61  ボリンジャー:+2σ(13週)
23178.10  新値三本足陽転値
22904.41  6日移動平均線
22687.72  均衡表雲上限(週足)
22542.42  均衡表転換線(日足)
22519.62  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
22472.91  ★日経平均株価11日終値
 
21741.19  200日移動平均線
21652.88  ボリンジャー:+1σ(13週)
21519.85  均衡表雲下限(週足)
21396.92  26週移動平均線
21396.51  25日移動平均線
21317.39  均衡表基準線(日足)
21022.05  均衡表転換線(週足)
20273.40  ボリンジャー:-1σ(25日)
20237.07  均衡表基準線(週足)
20147.00  75日移動平均線
 
本日終値は下降を開始した5日線を下回ったほか、5月19日から買いサイン点灯が続いていたパラボリックが本日売り転換。新値3本足が18本連続陽線から陰転したこともあり、短期上昇トレンドが終了した形となった。
 
ボリンジャーバンドでは本日終値が+1σを下回ったため、今後は中心線に向けた調整局面入りが予想される。ただ、25日線や一目均衡表の転換線が上向きをキープしており、根強い上昇圧力が相場を下支えしよう。
 
 

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