連休明けの市場は日経平均が小反発。終値は前週末比55円高の1万9674円だった。
欧米での経済活動一部再開や中国の貿易統計の改善を好感する買いが優勢となった。国内の新型肺炎の新規感染者数が減少傾向にあることも支えとなり、指数寄与度の大きい半導体株などに買いが入った。
序盤には米経済指標の悪化を嫌気して170円ほど下げる場面があったが、連休前に買い方がポジションを予め落としていたため売り物は続かなかった。
8日の日経平均株価、週末要因や積極的な売買を手掛かり材料に乏しいこともあり、弱含みの展開となりそうだ。
現地8日には、米国で4月雇用統計の発表を控えることから、指標発表後の米国株式の動きをみたいとして、模様眺めムードも広がりそうだ。
また、5月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数値)算出日にあたることから、市場推定のSQ値が意識される場面もありそう。
値動きの軽い同社株が大商いとなり、個人投資家の物色意欲は強いとみられ、個別株物色が継続することも想定される。
ただ、日経平均は本日、1万9500円より下での買い意欲が確認できた。上に控えた5日線(1万9808円、7日時点)を上回り、良い格好で来週につなげられるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
21740.89 26週移動平均線
21729.99 200日移動平均線
21269.84 均衡表雲下限(週足)
21020.41 ボリンジャー:+3σ(25日)
20879.80 75日移動平均線
20422.56 ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07 均衡表雲上限(日足)
20237.07 均衡表基準線(週足)
19854.80 13週移動平均線
19824.71 ボリンジャー:+1σ(25日)
19717.37 6日移動平均線
19674.77 ★日経平均株価7日終値
19612.07 均衡表転換線(日足)
19546.63 新値三本足陰転値
19378.61 ボリンジャー:-1σ(26週)
19226.86 25日移動平均線
19021.83 均衡表雲下限(日足)
19006.20 均衡表基準線(日足)
18629.01 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は下ヒゲの短い陽線を引いて買い需要の強さを確認したが、一方で終値は連日の5日線割れとなり、上値の重さも窺わせた。
一目均衡表では、雲中央付近で終了し、転換線と基準線がともに横ばいとなったほか、遅行線は株価との上方乖離幅を縮めて強気シグナルが薄れている。25日線の上昇角度が緩やかになってきたこともあり、膠着状態が長期化する可能性が意識されよう。
RSI(14日ベース)が51.87%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が97.22%といずれも中立圏中央付近に相当し、日経平均は割高割安のどちらでもない位置にある。
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