23日の経平均株価は4日ぶりに反発。終値は前日比291円高の1万9429円だった。
前日の米株高や原油相場の反転を受けて買い戻しが広がった。
海外では新型肺炎終息を一部先取りした動きがみられるが、国内では感染拡大が止まらずそこまで波に乗れない雰囲気もある。政策も目先は出尽くしており独自の買い材料は乏しい。
24日の日経平均株価は、弱含みの展開となりそうだ。
25日移動平均線が上向き傾向を継続し、下値支持線として機能することが意識されそう。
ただ、5日移動平均線(23日時点で1万9482円)を視界に捉え、強弱感が対立することも予想され、週末要因から手じまい売りに押される場面もありそう。
市場では「東証1部の売買代金が減少し盛り上がりに欠けるなか、値動きの軽い中小型株に目先的な物色が向かいそうだ」との声も聞かれた。
マザーズ指数は3.3%高の738ポイントで終え、5日線(736p、23日時点、以下同じ)を上回った。直近IPO株が崩れても強さが継続しているのは期待の持てる動き。上に控えた75日線(749p)を上に抜けてくれば、26週線(798p)が控える800ポイントどころや急落前の900ポイントどころまで上昇が続く可能性があるだろう。
■テクニカル・ポイント(23日現在)
20558.45 ボリンジャー:+2σ(25日)
20462.99 13週移動平均線
20247.45 均衡表雲上限(日足)
20237.07 均衡表基準線(週足)
19714.68 ボリンジャー:-1σ(26週)
19709.25 ボリンジャー:+1σ(25日)
19654.21 均衡表転換線(週足)
19450.79 6日移動平均線
19431.98 均衡表雲下限(日足)
19429.44 ★日経平均株価23日終値
19390.16 均衡表転換線(日足)
18860.04 25日移動平均線
18140.13 均衡表基準線(日足)
18092.35 新値三本足陰転値
18088.91 ボリンジャー:-1σ(13週)
18010.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
17414.78 ボリンジャー:-2σ(26週)
17161.62 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足はマドを空けて上げ、上ヒゲのない「陽の引け坊主」を示現して買い気を残して終了。5日線も上向きに転換し、地合いの改善を窺わせた。
一目均衡表では終値が雲下限の2.54円下に迫った。遅行線が強気シグナル発生を継続しており、雲中復帰が射程に入ってきた。
ただ、横ばいを続ける転換線と基準線がもみ合い延長を示唆しており、4月17日の直近高値19922.07円が接近するにつれて上値は重くなろう。
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