29日の東京株式市場は、弱含みの展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、2万500円-2万700円。
28日のNYダウ、ナスダックともに反落。キャタピラーの決算で中国景気に対する警戒感が高まるなか、米司法省は28日、カナダで逮捕されたファーウェイの孟晩舟副会長を起訴したと発表。米中の貿易交渉の先行き不透明感から、売り優勢の展開を予想する。
先週、機械や半導体が強い戻りを見せていただけに、ネガティブな反応が大きめに出る可能性もある。物色は、好業績銘柄が中心になりそう。
大きく崩れる場面があれば押し目買いは入るだろうが、注目イベントを前に商いも盛り上がりづらい中、マイナス圏で方向感に乏しい地合いが続くだろう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(28日終値は109円40-41銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の後半(同124円76-80銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所終値比65円安の2万575円だった。
マザーズ市場は、28日の米国株安や為替市場での円高・ドル安を映して売りが先行して始まりそうだ。
本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)など海外での重要イベントの結果を見定めたいとのムードが強く、様子見ムードが強まりそうだ。
一方で、個人投資家による低位材料株への投資資金のシフトは続いており、個別に商いは膨らむ銘柄が増加するだろうが、相場全体に好影響をもたらすことにはつながらないだろう。
【好材料銘柄】
■東洋シヤッター<5936>
今期経常を一転46%増益に上方修正。
■信越ポリマー<7970>
4-12月期(3Q累計)経常が20%増益で着地・10-12月期も30%増益。
■タカラレーベン<8897>
4-12月期(3Q累計)経常が7%増益で着地・10-12月期は赤字縮小。
■ハマキョウレックス<9037>
4-12月期(3Q累計)経常が12%増益で着地・10-12月期も18%増益。
■東映アニメーション<4816>
今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も24円増額。
■愛光電気<9909>
4-12月期(3Q累計)経常は37%増益・通期計画を超過。
■GMOフィナンシャルホールディングス<7177>
非開示だった前期経常は118億円へ。
■マーチャント・バンカーズ<3121>
株主優待制度を導入。19年3月末時点で1万株以上を保有する株主を対象に、仮想通貨「Z502」502万枚とプロモーション用腕時計「Z502 Watch」(3万円程度)を贈呈する。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
29(火)
40年国債入札
《決算発表》
ANA、JPX、OBC、リコーリース、信越化、栄研化、オービック、アルプスアル、クラリオン、キヤノン電、キヤノンMJ、コメリ、北国銀、大和証G、KABU.COM、沖縄セルラー、ゼンリン、ミスミG、住友理工
【海外】
英議会がEU離脱の代替案と議員修正案を採決
米FOMC(~1/30)
米11月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(23:00)
米1月消費者信頼感指数(1/30 0:00)
《米決算発表》
アップル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ゼロックス、3M、バイオジェン、ハリス・コーポレーション、ロッキード・マーティン、ペンテア、ファイザー、コーニング、ニューコア、パルトグループ、パッカー、ロックウェル・オートメーション、ハーレーダビッドソン、アムジェン、イルミナ、eBay、ジュニパーネットワークス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
