弱含みで上値の重い展開か

 
9日の東京株式市場は、弱含みで上値の重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1500円-2万1700円。
米国株は下落には歯止めがかかった格好だが、米中通商協議を前に強弱感が入り交じり、終盤にかけては失速している。また、米国は中国に対する関税引き上げを10日に実施することを正式に発表しており、米中協議に関しては楽観的な見通しは立てづらい。
交渉の行方を確認したいとして、手控えムードが広がるとみられ、積極的な売買は限られそう。2万1500円は下値のメドとして意識されるだろう。
主力銘柄を避け、値動きの軽い中小型株への物色が続きそうだ。
為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(8日終値は110円13-14銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の前半(同123円40-44銭)で推移する。
 
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比55円安の2万1525円だった。
 
時事通信社は9日朝、トヨタとパナソニック が協業について記者会見を行うと報道、関心が向かう可能性もありそう。
 
 
【好材料銘柄】
 
■KHC <1451>
今期経常は18%増で2期ぶり最高益、前期配当を4円増額・今期は4円増配へ。
 
■アスカネット<2438>
空中結像を可能にする樹脂製「ASKA3Dプレート」の量産化へ移行。

■コムチュア<3844>
19年3月期の連結経常利益は前の期比28.1%増の25.7億円になり、20年3月期も前期比11.6%増の28.7億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収、9期連続増益になる。
同時に、前期の期末配当を19.5円(年間配当は48円)実施するとし、今期は前期比10円増の58円に増配する方針とした。
 
■電算システム<3630>
1-3月期(1Q)経常は98%増益で着地。
 
■ポラテクノ<4239>
薄型で耐熱性に優れたインセル用偏光子の開発に成功。液晶・有機ELディスプレーの高性能化につながる技術。
 
■ヤフー <4689>
ソフトバンク <9434> を引受先とする15億1147万8050株の第三者割当増資を実施する。また、発行済み株式数の35.61%にあたる18億3437万7600株(金額で5264億6637万円)を上限に自社株TOBを実施する。
 
■和井田製作所 <6158>
前期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も7円増額。
 
■青山財産ネットワークス<8929>
1-3月期(1Q)経常は92%増益で着地。
 
■インプレスホールディングス<9479>
前期経常を46%上方修正、配当も0.5円増額。
 
■NSD <9759>
今期経常は7%増で12期ぶり最高益、前期配当を3円増額・今期は31円増配へ。発行済み株式数(自社株を除く)の1.93%にあたる80万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。また、中期経営計画を上方修正。21年3月期の経常利益目標を94億円→101億円に引き上げた。
 
■Ubicomホールディングス <3937>
前期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
 
9(木)
4月都心オフィス空室率
《決算発表》
ソフトバンクG、パナソニック、日本製鉄、シャープ、キリンHD、小野薬、日清食HD、ダイセル、塩野義、三菱重、住友商、東ソー、科研薬、丸紅、三菱商、京阪HD、GMOPG、昭電工、メルカリ、参天薬、テルモ、トレンド、ライオン、東海カ、住友鉱、ダイキン、日精工、ニコン、リコー、バンナムHD、NTTデータ、コナミHD、ヤマハ、東センチュリー、カカクコム、ミスミG、三菱自
 
【海外】
中国4月消費者物価指数(10:30)
米中閣僚級貿易協議(ワシントン)
米3月貿易収支(21:30)
米3月卸売売上高・在庫(23:00)
《米決算発表》
ベクトン・ディッキンソン、シマンテック
 

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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