引き続き方向感に欠ける展開か

 
今週はG20を前に様子見気分の強い1週間となった。
為替市場では米国とイランの軍事的緊張の高まりを受けてドル円が一時106円台に突入し、日本株の重しとなった。
様子見姿勢の強い地合いが続いた。日経平均は上げ下げあったものの、週間では17円高と小幅な上昇。週足では4週連続で陽線を形成した。
とは言え週間高値は先週よりも低く、十字線となった足は引き続き気迷いを示唆しています。
今週の日経平均終値は2万1275円92銭、前週末比17円28銭高。
 
来週は、引き続き方向感に欠ける展開か。
29日の米中首脳会談の結果を受けて、週初には大きな動きがあると想定される。
ただ、会談が物別れに終わった場合には、米国の利下げや各国の経済対策への期待が高まることから、下はあっても一時的と考える。
一方、友好ムードで進んだとしても、米国とイランの対立など中国以外の問題がくすぶっていることから、楽観一辺倒にも傾きづらい。
また、来週は週末に米6月雇用統計の発表が控えている。こちらも7月にアメリカの利下げが実施されるかどうかを占う意味では注目の指標となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
 
21723.96  ボリンジャー:+1σ(26週)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21638.18  200日移動平均線
21589.62  ボリンジャー:+2σ(25日)
21557.19  均衡表雲上限(日足)
21462.86  新値三本足陽転値
21402.67  75日移動平均線
21399.44  13週移動平均線
21326.28  均衡表転換線(週足)
21323.97  均衡表雲下限(日足)
21318.69  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
21275.92  ★日経平均株価28日終値
 
21261.01  均衡表雲下限(週足)
21239.85  6日移動平均線
21211.01  均衡表転換線(日足)
21104.73  26週移動平均線
21047.76  25日移動平均線
20924.85  ボリンジャー:-1σ(13週)
20893.73  均衡表基準線(日足)
20776.83  ボリンジャー:-1σ(25日)
20655.75  均衡表基準線(週足)
20505.89  ボリンジャー:-2σ(25日)
20485.50  ボリンジャー:-1σ(26週)
20450.25  ボリンジャー:-2σ(13週)
20234.96  ボリンジャー:-3σ(25日)
19975.66  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
ローソク足は胴体が極端に短く、上下それぞれにヒゲを出す十字足に似た形状で引け、強弱感の対立を示した。25日線の上昇と75日線の下降からも売り買いの拮抗状態が窺える。一目均衡表では、昨日は株価が雲中に復帰して地合い好転が期待されたが、本日は雲下に戻った。
転換線と基準線がともに横ばいで推移しており、方向感が定まらない地合いを裏付けた格好となった。ボリンジャーバンドでは、+1σをわずかに下回って引け、上値の重さを意識させた。RSI(14日ベース)は59.78%(27日は64.31%)に低下し、こちらも上値の重さを再確認する形に。
 

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