今週は 軟調となった。
大型連休明けの前週がそれまでとは一転してリスクオフムードの強い地合いとなったことから、不安定な相場が続いた。日経平均は14日まで7日続落。引き続き米中貿易関連のニュースに振らされる中、令和相場の弱さが強く印象づけられた。
一方で、対立激化が警戒されるアメリカおよび中国の株式市場は比較的落ち着いていたことから、戻りを試す動きも見られた。
日経平均は週間では94円の下落となったが、週初の発射台が低かったため、週足では陽線を形成した。
来週は買い材料が少ないことから引き続き上値の重い展開か
1-3月期のGDPや4月の貿易収支、3月機械受注、4月消費者物価指数など国内で注目度の高い指標が発表される。
GDPがさえない結果となった場合、今月下旬に公表される予定の政府の「月例経済報告」の内容が注目されることになる。消費増税の延期は株高要因との見方もあるが、状況次第では今夏の衆参同日選への思惑が膨らむこともあり得る。
5月に入ってマーケットの雰囲気が変わったため、指標に対しては神経質な反応を示す可能性もあるとみる。
ただ、内容が悪ければ消費増税延期や経済対策への思惑なども膨らむため、悲観一辺倒にはなりづらい。まだ米中貿易問題への警戒がくすぶる地合いとはなりそうだが、週末にはトランプ米大統領が来日予定で、日米関係強化への期待は相場の下支え材料となる。日本株は値幅の調整も進んでいる上に、足元では下げ渋る動きも見られる。そのため、指標やニュースを受けて上下に振れながらも戻り基調には入ると考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
22213.42 ボリンジャー:+1σ(25日)
21935.58 ボリンジャー:+1σ(13週)
21908.23 ボリンジャー:+1σ(26週)
21851.37 200日移動平均線
21795.12 25日移動平均線
21557.19 均衡表転換線(週足)
21557.19 均衡表基準線(日足)
21536.21 13週移動平均線
21470.97 均衡表転換線(日足)
21407.51 75日移動平均線
21376.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
21367.78 均衡表雲上限(日足)
21344.92 新値三本足陽転値
21250.09 ★日経平均株価17日終値
21206.39 26週移動平均線
21184.18 6日移動平均線
21136.85 ボリンジャー:-1σ(13週)
21087.85 均衡表雲下限(日足)
20958.54 ボリンジャー:-2σ(25日)
20823.69 均衡表基準線(週足)
20737.48 ボリンジャー:-2σ(13週)
20540.25 ボリンジャー:-3σ(25日)
20504.54 ボリンジャー:-1σ(26週)
20338.12 ボリンジャー:-3σ(13週)
上値抵抗線として作用してきた5日移動平均線を終日上回って推移し、75日線手前まで買い進まれる場面もあったものの、上値は重かった。
ローソク足は十字線に似た形状で引け、売り手と買い手の力関係の拮抗状態が窺える。
日足の一目均衡表では、日々線が一時雲上限を上回ったが、再び雲中に押し戻されて大引けを迎えた。転換線が下降していることに加え、遅行線が株価を下回って弱気シグナル発生を継続しており、形勢は売り手優位のままである。
また、ボリンジャーバンドでも株価が一時-1σを超過したが終値では-1σを下回り、こちらも上値の重さを示唆した。
目次
