底堅い展開か

27日の日経平均株価は続落し、2万8676円(前週末比106円安)引け。前週末はクリスマスの振替休日で米国株式市場などが休場となり、手掛かり材料に乏しいなか、朝方は、強含んで始まった。ただ、買いは続かず、下げに転じた。
「オミクロン株」の感染拡大への警戒感は根強く、手じまい売りに軟化し、下げ幅は一時120円を超えた。その後下げ渋ったが、戻りは限定され、引けにかけて上値の重い動きとなった。市場では、「上がれば売られ、下がれば押し目買いが入る居心地の良い水準のようだ」との指摘があった。
 
マザーズ指数は先週からの出直り基調が続く展開が期待されたが、本日はさえなかった。マザーズ銘柄がここからもう一段売られるようだと、全体もリスク回避の方向に傾く可能性があり、注意を要するだろう。
 
 
あす28日の日経平均株価は、底堅い展開か。
大納会までは2万8000円~2万9000円レベルで方向感に欠ける地合いが続きそう。28000円に近付けば底堅くなり、2万9000円に近付けば上値が重くなるといった展開が想定される。
連休明け27日の米国株式動向が注目されるが、国内では手掛かり材料に乏しく、積極買いは期待しにくい。ただ、クリスマス休暇から戻る欧米投資家の新規買いが出始めるとの観測もあり、多少なりとも市場エネルギーが回復しそうだ。
また、12月末権利付き最終売買日に当たり、一部で配当取りの動きも出るとみられ、需給面での支えとして意識される。
「オミクロン株」の感染拡大への警戒感は続くとみられるが、新たな不安材料が浮上しなければ、影響は限定されよう。一部では、「重症者、死者は少なく、飲み薬の認可で過度な悲観は薄らいでいる」との声も聞かれた。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
29298.99  均衡表雲上限(日足)
29072.54  75日移動平均線
29058.33  ボリンジャー:+1σ(25日)
29044.70  均衡表雲下限(日足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28846.63  13週移動平均線
28829.54  200日移動平均線
28792.50  均衡表雲上限(週足)
28774.77  均衡表転換線(週足)
28697.55  均衡表基準線(日足)
 
28676.46  ★日経平均株価27日終値
 
28663.95  26週移動平均線
28559.14  25日移動平均線
28545.84  6日移動平均線
28481.63  均衡表転換線(日足)
28317.97  ボリンジャー:-1σ(13週)
28059.96  ボリンジャー:-1σ(25日)
27789.30  ボリンジャー:-2σ(13週)
27753.37   新値三本足陰転値
 
ローソク足は陰線を引き、先週末に一時上回った200日移動平均線下で推移。終値は5日線を一時下回り、地合いは売り手優勢側へやや傾いた格好。一方、RSI(14日ベース)が52.77%と中立圏中央にあって足元の株価水準での売り買い拮抗状態を示唆。一目均衡表では転換線が20日を起点に本日まで横ばいを続けていることもあり、もみ合い延長の可能性も意識されよう。
 
 

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