底堅い展開か

 
日経平均は3日続伸。
2万9500円は超えてきたが、買い気配スタートのソフトバンクGが早々に頭打ちとなるなど、場中は全体的に重い雰囲気が漂った。ただ、それでも終値では2万9500円台に乗せ、TOPIXもプラスと、底堅さは強く印象づけられた。
 
明日10日の日経平均株価は、底堅い展開か。
国内では、新型コロナウイルス感染者数が減少傾向を示し、ワクチン接種開始も近づき、経済正常化をにらんだ投資行動が指摘されている。東証1部の売買代金は9日時点で3兆1881億円(前日比2043億円減)と後退したが、3営業日連続で3兆円超えと高い水準を維持しており、相場上昇の勢いは強いとの見方は少なくないだろう。
 
明日はトヨタが後場の取引時間中に決算を発表する。ここまでの主力どころの決算は、良好なものが多く確認できている。また、自動車株では先週、三菱自動車やマツダが決算で大きく跳ねた。トヨタは2018年以降、8000円近辺では上値が重くなっており、きょうも昨年来高値を更新しながら、終値では8000円を下回った。事前に期待買いもある程度入っていると思われるが、決算が8000円の壁を打ち破るトリガーとなるかが注目される。東京株式市場は木曜が祝日で休場となるため、全体市場もトヨタの後場の動向に影響されやすくなるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
30796.91  ボリンジャー:+3σ(13週)
30076.34  ボリンジャー:+3σ(25日)
29916.92  ボリンジャー:+2σ(26週)
29702.51  ボリンジャー:+2σ(13週)
29510.21  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
29505.93  ★日経平均株価9日終値
 
28944.09  ボリンジャー:+1σ(25日)
28837.37  6日移動平均線
28608.11  ボリンジャー:+1σ(13週)
28607.78  均衡表転換線(日足)
28377.96  25日移動平均線
28293.97  均衡表基準線(日足)
27973.71  均衡表転換線(週足)
27811.84  ボリンジャー:-1σ(25日)
27706.98  ボリンジャー:+1σ(26週)
27663.39  新値三本足陰転値
27513.71  13週移動平均線
27245.72  ボリンジャー:-2σ(25日)
26955.54  均衡表雲上限(日足)
26679.59  ボリンジャー:-3σ(25日)
26604.84  75日移動平均線
 
 
ローソク足は3本連続で陽線を引き、ザラ場高値と終値が前日水準を上回る「赤三兵」を示現して上値追いを示唆した。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では+2σの4.28円下で終了し、こちらも上値拡張の継続を示唆している。25日線との上方乖離率は3.97%と5%未満の水準をキープしたが、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は中立圏上限の120%ラインを突破して124.11%と過熱ゾーンに突入。本日までの3日続伸による上げ幅1163.98円の3分の1押しに相当する29117.93円付近までの反動安リスクにも留意が必要だろう。
 
 

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