底堅い展開か

日経平均は配当落ち分(約142円)を即日で埋めて終値は前日比27円高の2万3539円の3日続伸。高値は2万3622円まであり、9月14日につけた2万3582円を上回った。取引終盤に萎んだ点には物足りなさもあるが、多少荒い動きを内包しながらも、上向きの基調が続くとの期待が高まった1日であったと言える。
 
日経平均は配当再投資やETF買い入れへの思惑といった需給要因の影響が大きいとみられるが、5日、25日線を上回っての推移が続いており、もち合いレンジの上限レベルを捉えるなど、センチメントは改善しているだろう。
また、昨日利益確定の売りが強まっていたマザーズ銘柄もリバウンドをみせており、マザーズ指数の上昇率が3%を超えるなど、地合いの良さが窺えた。
 
あす30日の東京株式市場は、底堅い展開か。
米国では第1回の大統領候補者討論会が実施されるが、これに関するニュースを消化するのは明日の東京株式市場の取引時間中となりそうで、明日は米株先物の動向に通常以上に神経質な反応を示す可能性がある。ただ、今は海外で不安要素が高まっても、新政権の政策恩恵のある銘柄や、巣ごもり需要の取り込みに成功した業績好調銘柄など、資金の受け皿となるところが多くある。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
 
24423.26  ボリンジャー:+3σ(13週)
23912.61  ボリンジャー:+2σ(13週)
23795.67  ボリンジャー:+3σ(25日)
23620.56  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
23539.10  ★日経平均株価29日終値
 
23445.44  ボリンジャー:+1σ(25日)
23401.96  ボリンジャー:+1σ(13週)
23341.66  6日移動平均線
23331.11  均衡表転換線(日足)
23323.12  ボリンジャー:+1σ(26週)
23270.33  25日移動平均線
23108.77  均衡表基準線(日足)
23095.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
22920.10  ボリンジャー:-2σ(25日)
22891.31  13週移動平均線
22882.65  新値三本足陰転値
22799.79  75日移動平均線
22771.29  均衡表転換線(週足)
22744.99  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
9月中間配当落ち分を即日埋めた。上向きの5日線を下回ることなく推移し、ローソク足は2日連続の陽線を引いた。一目均衡表では横ばいだった基準線と転換線がそろって上向き、短期的な上昇圧力の増大を示唆している。ボリンジャーバンド(25日ベース)ではザラ場高値が一時+2σを超過して大引けでは+2σ直下をキープし、上放れを窺う形状となった。
 

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