17日の日経平均株価は続落。終値は前日比272円安の2万9018円だった。
米国の金融緩和の縮小と米株安を嫌気して幅広く売られる展開に。先物売りで指数では日経平均の下げが特に増幅されていた。
1ドル=110円台後半の円安や緊急事態宣言解除の報はあまりプラスに働かず、むしろ解除で感染者が増加することへの懸念が指摘されていた。時間外取引の米株先物の下げもあり一時は400円超の下げも。終盤は買い戻しでやや持ち直し2万9000円台はキープした。
18日の日経平均株価は、手掛かり材料に乏しいものの、底堅い動きとなりそう。
17日の日経平均株価は下げ渋る動きをみせるなど、新型コロナウイルスワクチン接種の拡大による景気回復への期待感が支えとなったもようで、同様な動きとなることが見込まれる。
明日は日銀会合の結果発表があり、引け後には黒田総裁の会見が予定されている。こちらは無風通過となりそうだが、その分サプライズも乏しいとみられているため、米国株の引け味が悪いと投資家のリスク回避姿勢が強まりやすい。終値(2万9018円)では5日線(2万9172円、17日時点、以下同じ)や75日線(2万9105円)を下回った。週足では、今週は13週線(2万9087円)の上抜けが期待されたが、微妙な状況となっている。下には26週線(2万8878円)が控えており、これをサポートとしながら、上述の水準を上回って週を終えることができるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
30081.71 ボリンジャー:+2σ(13週)
29981.14 ボリンジャー:+3σ(25日)
29669.33 ボリンジャー:+1σ(26週)
29584.45 ボリンジャー:+1σ(13週)
29565.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
29148.90 ボリンジャー:+1σ(25日)
29140.30 均衡表転換線(日足)
29136.62 6日移動平均線
29105.93 75日移動平均線
29087.19 13週移動平均線
29018.33 ★日経平均株価17日終値
28935.02 均衡表雲上限(日足)
28878.64 26週移動平均線
28732.78 25日移動平均線
28666.09 均衡表雲下限(日足)
28596.52 均衡表転換線(週足)
28589.93 ボリンジャー:-1σ(13週)
28538.09 均衡表基準線(週足)
28432.94 均衡表基準線(日足)
ローソク足はマドを空けて陰線を引いて強い売り圧力を窺わせた反面、長めの下ヒゲを出して下値での買い需要を確認する形ともなった。終値は5日線を下回ったが、株価下では25日線が上向きをキープ。一目均衡表では転換線が連続上昇しながら三役好転後の買い手優位の形状を維持しており、大勢では上昇基調が続いているとみられる。
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