【寄り付き概況】
25日の日経平均株価は小幅に続落して始まった。始値は前日比13円34銭安の3万6213円14銭。
前日は欧州株市場がほぼ全面高に買われ、独DAX指数は大幅高で史上最高値を更新したが、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開となり、S&P500指数の最高値更新が続く一方、NYダウは終盤失速して小幅ながらマイナス圏で引けた。米長期金利の上昇が上値を重くしている。
東京株式市場でもこの流れを受けて目先ポジション調整の売り圧力が意識されやすい。国内の10年債利回りも上昇傾向にあることで、高PERのグロース(成長)株には警戒材料となる。他方、銀行セクターへの買いが続くかどうかが全体相場のカギを握りそうだ。
もっとも下値は限定的か。
24日のナスダック総合株価指数は0.36%高、主要な半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.54%高だった。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの決算が評価され、ハイテク株を中心に業績期待が高まった。東京株式市場でもレーザーテクなど半導体関連銘柄に買いが入っている。
東証株価指数(TOPIX)は小幅続落している。
個別では、24日に2024年3月期(今期)の純利益見通しを引き下げたニデックが大幅安となっている。リクルートや中外薬も下落している。一方、ニトリHDやトヨタが上昇している。
