小幅続落で始まる 米ハイテク株安が重荷

【寄り付き概況】

12日寄り付きの日経平均株価は、前営業日比48円03銭安の2万6353円22銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、3.97ポイント安の1867.27で始まった。

前日の米市場でハイテク株が下落し、東京株式市場でも投資家心理の重荷となっている。

11日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が1.1%安となった。米長期金利の上昇がハイテク株売りを促した。主要な半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.5%下落。東京市場でも東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連を中心に売りが広がっている。

寄り付き前に内閣府が発表した8月の機械受注統計では、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比で5.8%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値(2.3%減)を下回り、機械関連株の一角に売りが出ているようだ。

ただ、下値は限定的だ。日経平均は前日までの2営業日で900円超下落したため、自律反発狙いの買いも入りやすい。日経平均は上げに転じる場面もあるだろう。

為替は1ドル=145円90銭前後と前日夕方に比べ円安で推移している。

寄り付き時点で業種別では33業種中、8業種が高く、値上がりは空運、倉庫、化学など。値下がり上位に鉱業、海運、石油、保険、ガラス・土石など。

個別では、Jフロントや高島屋など百貨店株が下落している。大平金や郵船、ENEOSも安い。東エレク など半導体・電子部品関連株は弱い。

半面、第一三共やエーザイなど医薬品株が高い。資生堂や三菱倉も買われている。ファーストリテも強い。

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