【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は小幅続落して始まった。始値は前週末比14円32銭安の2万7649円07銭だった。
前週末のNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅安となるなど波乱展開が続いており、NYダウは3万ドル大台を割り込んだ。
個人投資家の投機的な取引によって米ゲームストップ株などが急騰しており、市場の混乱が続くとの警戒が相場の重荷となっている。投機的な売買で個別銘柄のボラティリティが極端に高まっていることが全体相場の乱調展開につながっているが、東京株式市場にもこの流れが波及している。
ただ、日経平均は前週末に米国株市場に先立って500円超の急落をみせていたこともあり、目先値ごろ感からの押し目買いや空売りの買い戻しが入り、全体相場に浮揚力を与えている。今はまだ波乱の余韻が残り上値を積極的に買い進む動きも期待しにくい局面にあり、上値も重い。
個別ではENEOS、富士通、ファナックが安く、トヨタ、伊藤忠は軟調となっている。半面、ファーストリテ、東エレクが堅調となっている。
