小幅続落、米中貿易問題で模様眺めムード

5日の日経平均株価は小幅ながら続落した。前日比32円77銭安の2万1684円27銭だった。

前日の米国株市場が休場で手掛かり難のなか、買い手控えムードの強い展開となった。

米中両国による追加関税の発動期限が6日に迫り、投資家は全般リスクを回避する流れだった。
アジア株が総じて軟調に推移していることも様子見姿勢につながっている。

株価が高値圏を保っていた主力の消費関連株に利益確定を目的とした売りが出て、相場を押し下げた。
一方、一部主力輸出株には空売りの買い戻しとみられる資金が流入し高くなるものも散見され、全体相場の下げ幅は限定的となった。

5日の中国株式市場で上海総合指数が軟調に推移するなか、時価総額の大きい銘柄で構成される上海50指数は反発した。
中国景気の先行きに対する悲観的な見方がやや後退し、コマツなど代表的な中国関連とされる機械株には見直し買いが入った。
米中貿易摩擦への警戒で前日大きく下げた東エレクなどの半導体関連株への買い戻しも入り、相場全体の支えとなった。

業種別株価指数(33業種)は、下降は石油・石炭製品、非鉄金属、小売業。その他製品、保険業、医薬品が上昇した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8793億円、売買高は5億9729万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1552、値上がりは452、変わらずは89だった。

個別では、東京エレクトロン、信越化学工業が堅調、任天堂も買いが続いた。トヨタなどの自動車株が高く、国際紙パルプ商事が物色人気となり、東京個別指導学院、ヤマシンフィルタなども買われた。

半面、前日に決算を発表した良品計画が11%を超える下落となった。
同社の第1四半期営業利益は133億円で前年同期比12.2%増益、14四半期連続での増益となり、通期計画500億円、前期比10.4%増に対しても順調なスタートになったものの、サプライズには乏しく、
中国の販売動向への懸念が広がった。

ファーストリテイリング、資生堂なども安い。SMC、太陽誘電も下落した。テイクアンドギヴ・ニーズ、ヴィンクス、アスクルなどが大幅安となった。 

東証2部株価指数は前日比6.21ポイント安の7188.36ポイントと4日続落した。
値上がり銘柄数は109、値下がり銘柄数は322となった。 

個別では、土屋HD、森組、ブルボン、ファステップス、安川情報システムなど77銘柄が年初来安値を更新した。
アイケイ、天昇電気工業、高松機械工業、アートスパークHDは値下がり率上位に売られた。
 
一方、平和紙業がストップ高。田岡化学工業、コンテック、サンコーテクノ、日東化工が買われた。

 

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