6日午前の日経平均株価は小幅に続落した。午前終値は前日比39円07銭安の2万7119円56銭だった。
きょう前場の日経平均はマイナス圏で着地した。前日のNYダウなど主要株指数が高かったものの外国為替市場で円高が進み、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした緊急事態宣言の発令を警戒する形で買いが手控えられた。米国ではジョージア州上院決選投票の結果に注目が集まるが、民主党候補が優勢と伝わったことも見送りムードにつながった。
取引開始直後は円相場の上昇が市場心理を圧迫し、日経平均は小幅安で始まった。その後は、米国での良好な経済指標を受けた景気回復や企業業績の改善を期待した押し目買いが広がり、一時前日比40円近く上昇する場面があった。しかし、主力株の一角への利益確定売り圧力は根強く、再びマイナス圏に沈んだ。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的となっている。なお、値上がり銘柄数が値下がりを大幅に上回った。
指数への寄与度の高い銘柄への売りで指数が押し下げられた一方、原油先物相場の上昇を背景に鉱業などに買いが集まったほか、海運も買われるなど幅広い業種で上昇した。東証株価指数(TOPIX)の33業種のうち上昇は28に及んだ。
JPX日経インデックス400とTOPIXはともに反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1003億円、売買高は5億5015万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は599と、全体の約3割弱にとどまった。値上がりは1480、変わらずは99銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は電気機器、化学、食料品などが下落し、上昇は鉱業、海運業、石油・石炭製品など。
個別銘柄ではソニーが安く、スクリン、東エレク、アドバンテスト、信越化、キーエンスは下押し、任天堂も甘い。日産化や協和キリン、キリンHD、味の素が値を下げ、ファーストリテはさえない。レノバが利益確定売りに押された。
半面、国際石開帝石、ENEOSが高く、郵船、川崎船は堅調。ソフトバンクGが値を上げ、ZHDは大幅高。村田製、トヨタ、菱UFJ、三井住友が上伸した。
東証2部株価指数は前日比81.88ポイント高の6672.58ポイントと反発した。
出来高1億5341万株。値上がり銘柄数は257、値下がり銘柄数は140となった。
個別では、日創プロニティがストップ高。加地テック、松尾電機は一時ストップ高と値を飛ばした。アップルインターナショナル、ブルドックソース、STIフードホールディングス、リスクモンスター、日本化学産業など13銘柄は昨年来高値を更新。中国工業、千代田化工建設、オーナンバ、ウェルス・マネジメント、ナガホリが買われた。
一方、日本和装ホールディングスが昨年来安値を更新。ジー・スリーホールディングス、アートスパークホールディングス、赤阪鐵工所、エス・ディー・エス バイオテック、大和重工が売られた。
